こんにちは、安田ケリー(@kry_ysd)です!
暑がり安田
ということで、高校の修学旅行以来、二度目の北海道の地に降り立った2021年夏。
その北海道で、レンタカーを一切借りず電車とバスのみを利用して、北海道民のあやかさん(@niii_ovo)もビックリの大周遊を繰り広げてきました。
7泊8日で釧路→阿寒→北見→旭川→稚内→札幌を回る、電車とバスde北海道大周遊シリーズ!
1日目の釧路編、2日目の阿寒編に引き続き、3日目の今回は北見です!
電車とバスde北海道大周遊のルート、日程、費用はこちら。
- 1日目、成田空港→釧路空港(Peach)、釧路観光
- 2日目、釧路→阿寒(定期観光バス「ピリカ号」)、摩周湖・屈斜路湖・阿寒観光
- 3日目、阿寒→北見(都市間バス「釧北号」)、北見観光
- 4日目、北見→旭川(都市間バス「石北号」)、旭川観光
- 5日目、旭川→稚内(宗谷本線「サロベツ1号」)、稚内観光
- 6日目、稚内観光
- 7日目、稚内→札幌(都市間バス「わっかない号」)、札幌観光
- 8日目、札幌観光、新千歳空港→関西国際空港(Jetstar)
- 高知→東京の高速バス:¥7,900
- 成田空港→釧路空港の航空券:¥7,040
- 新千歳空港→関西空港の航空券:¥7,340
- 大阪→高知の高速バス:¥6,170
- 北海道での交通費:¥32,790
- 北海道での宿泊費(7泊):¥31,100
- 北海道での食費:¥14,265
- 北海道でのお土産代:¥17,574
- 北海道の施設等への入場料:¥6,420
合計:¥130,599
3日目は、阿寒からバスを利用して北見へ行き、半日かけて北見市内を散策します。
北海道北見市民のあやかさんもこの記事を読んでくれました!ありがとうございます!
ケリーちゃん!!!素敵にまとめてくれて本当にありがとう♡
北見市の観光巡りをお考えの方は是非とも読んでいただきたい✨✨#オホーツクの魅力 https://t.co/FMvQiBl5rN
— あやか🌸北海道 オホーツク✈︎TABIJO (@niii_ovo) September 8, 2021
目次
晴れた阿寒湖を散策
朝10時、ホテル阿寒湖荘をチェックアウト。
作業をしてくれたのが昨日の記事にも書いた「流氷ドラフトおいしかったですよ」と教えてくれたスタッフの方だったので、「昨日のやつおいしかったです!」と報告すると「よかったです」と微笑んでくれました。
そして更に、「宿泊者様全員に差し上げております」とのことで、お土産にメロンパンを頂きました!
ホテル内で焼き上げているようで、袋の中はふんわり甘いいいにおい。ホテルの方々の優しい心遣いにほっこりしました。
阿寒湖温泉街を訪れた際は、ぜひホテル阿寒湖荘に宿泊してみてくださいね。
街中のマンホールにも注目
北見に向かうバスまで1時間ほど余裕があったので、阿寒湖をもう一度見に行くことにしました。
途中で見つけたマンホール。タンチョウとマリモが描かれていてかわいい!
少し離れた場所にあったマンホールには、「MY TOWN AKAN」の文字。タンチョウの周りの花は「エゾヤマザクラ」と「スズラン」だそうです。
晴れ間の見える阿寒湖
昨日は曇っていましたが、今朝は晴れ間が出ています。
反対側もはっきり見えますね。
気持ちがいいので、湖沿いの小道を歩いてみましょう。
左右にある灯籠のようなものに、アイヌ文様が彫られていました。夜はライトアップされて綺麗なんだろうなあ。
数分後、ひらけた場所に出ました。
遊覧船乗り場でレアなマリモ土産を発見
ここは遊覧船乗り場で、ここから阿寒湖を一周する船に乗船することもできます(詳しくはこちら)。
これが遊覧船の待合所。中で軽食を食べたり、お土産を購入することも可能です。
阿寒湖名物のマリモも展示されていました。ちょっとゴツゴツしていても可愛いですね。
オリジナルの「マリモキャンディ」なるものが売られていたので思わず購入!108円(税込)。
見てください、左の真ん中のなんとも言えない表情!みんなちょっとずつ違う表情をしているのがいいですね。中の「あかん」と書かれた台紙もかわいい!
ちょっと気になって発売元を調べてみたら、阿寒湖土産の定番「阿寒シンプイ」と「まりもようかん」と同じ北海マリモ製菓でした。公式サイトにこのキャンディの紹介が見当たらず、なんだかドキドキ。
こうしてご当地ならではのレア商品に出会えるのも、旅のいいところです。
写真に写っている「まりもソフトクリーム」もめちゃくちゃ気になったので、次回訪れた際はぜひ食べてみたいです。丸いのか?緑色なのか?まりも味なのか?謎は深まるばかり!
2018年オープン!阿寒イオマプの庭
マリモキャンディを片手にルンルンでたどり着いたのは、2018年にオープンした「イオマプの庭」です。
あかん湖鶴雅ウイングスの中庭ですが、宿泊客以外も無料で立ち入ることができます。
庭の象徴となるのはアイヌの文様が散りばめられた「カムイニー(トーテムポール)」と、美しい花々。
この「ドレスガーデン」は、花壇の頂上に立つとまるで花のドレスを着ているかのように見える仕組みになっています。おもしろいですね。
阿寒湖アイヌコタンに別れを告げる
昨日は曇っていて見られなかった、晴れた空に浮かぶ阿寒湖アイヌコタンの主に会いに行ってきました。
阿寒湖アイヌコタン大好き安田
また絶対来るからね、と心の中で呟いて、阿寒湖アイヌコタンを後にしました。
阿寒湖土産は「阿寒シンプイ」で決まり!
北見行きのバスが到着する直前、バスセンターの隣にあるセイコーマートで「阿寒シンプイ」756円(税込)を購入。
阿寒湖名物のマリモをイメージした、リンゴ味のゼリーです。
アイヌ語の「シンプイ」は「生命の宿るところ」という意味。アイヌの人々はマリモのことを「トーラサンペ(湖の御霊)」と崇めていました。
マリモを愛でる会会長に立候補したい安田
北海道北見市民のあやかさん(@niii_ovo)のアドバイス通り、阿寒湖のお土産も他の地域ではほぼ確認できなかったので(まりもようかんは空港でも売っているとの情報有)、欲しいと思ったものはその地域で買っておくのがオススメです。
この阿寒シンプイも持ち回るのには重かったけど、買って満足!
阿寒から北見へ(阿寒バス特急「釧北号」)
さて、ここ阿寒湖から北見へは、阿寒バスの都市間高速バス・特急「釧北号」を利用します。釧路〜北見間を結ぶバスで、ここ阿寒湖の前に釧路市内での乗車も可能です。
今回は、阿寒湖バスセンターを11時13分発、北見バスターミナルに12時33分に到着する便に乗車しました。片道2,100円です(時刻表はこちらから確認できます)。
山道を走ること1時間20分、ほぼ時間通りに北見バスターミナルに到着しました。
高知市出身安田ケリー
実はこの北海道北見市は、私の地元である高知県高知市の姉妹都市なんです!
今から約110年前、高知から北見に来た北光社移民団が開拓に大きな功績を記しました。以後1986年に姉妹都市として提携し、両市は現在も強い絆で結ばれています。
そしてなんと、旅仲間として仲良くさせてもらっているあやかさん(@niii_ovo)が住んでいるのもここ北見市!
北見では高知のうまいもの市などのイベントをよく開催しているそうで、あやかさんのTwitterでも度々その様子を見ていました。
北見市のパラボに
高知県の味覚がきてます💛文旦シャーベット、めちゃくちゃ文旦の味が濃厚で美味しかったー!
じゃこ天なるものは初めて!
明日トースターで温めてたべよ🤤
いつか高知に行って食べたいものがたくさんー! pic.twitter.com/96pkgwcmzn— あやか🌸北海道 オホーツク✈︎TABIJO (@niii_ovo) January 13, 2021
帽子の形をしたパン!
高知県高知市のコミベーカリーさんのパンを購入してみました✨✨ひたすらにどこか懐かしい味が……
真ん中は給食で食べたミルクパン!
ツバのところは北海道で有名な、
かすていらに似てる!素朴で美味しいー🥺 pic.twitter.com/iAIW2F9C6Y
— あやか🌸北海道 オホーツク✈︎TABIJO (@niii_ovo) March 4, 2021
高知とゆかりがあることを知り、しかもあやかさんの住んでいる場所だということで一度訪れてみたかった北見市。
今回の北海道大周遊で絶対に日程に組み込もうと意気込み、生み出した黄金ルートでその願いを叶えることができました。
高知市民安田
高知のアンテナショップがある!北見パラボ
というわけで、早速その高知の物産展を開催しているという「北見パラボ」に潜入です!
北見駅のすぐ横にあるまちきた大通ビルに入っている「コミュニティプラザ・パラボ」は、レストランや衣料品店、食料品店が並ぶショッピングセンターです。
あやかさんに「パラボに高知のお店あるよ!」と聞いてやってきたのは地下1階の食品売り場。
初の北見に大興奮安田
本当に北見に「高知家」の文字が!!
「ここ北海道だよね?」と一瞬焦るも、地元愛が強い高知県民、大興奮です。
この高知のアンテナショップ「来てみい家(@kachifuku515)」は、2019年8月にオープンしたばかり。
北見市出身の社長さんの奥様が高知県出身で、高知のうまいもんを北見にも広めようと、このアンテナショップを開いたんだそうです。
店内を見てみると、ズラリと並ぶ高知の物産品の数々!
高知の名産品であるゆずを使った調味料や、我等が高知の名物・カツオの加工品、高知ならではのお菓子がひしめいていました。
高知愛が故に、ポスターの土佐弁「知っちゅうかえ」(知ってる?という意味)に懐かしさを感じてしまう始末(高知出発してまだ4日目)。
声をかけた店員さんがこのアンテナショップの主人、高知県出身の奥様でした!四国以外で高知県の人に会うとなんだか安心します。
「高知から来ました!」と言うと話が盛り上がり、アンテナショップを開いた経緯や北見の美味しいご飯屋さんやカフェなど、色々なお話を聞くことができました。
このアンテナショップや催し物の情報は、Instagram「来てみい家(@kachifuku515)」で見ることができます。お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
そして、北見でしか買えないオススメの商品もたくさん教えてくれました!
定番のハッカ油スプレーやハッカのお菓子、さらに北見は玉ねぎも有名なんだそうで、玉ねぎのお菓子や加工品もズラリ。見慣れないお菓子や雑貨にワクワクします。
メンビスなるミントビスケットは280円(税込)、ミントのタブレット・メンタブは252円(税込)、玉ねぎの形に包装された可愛いオニオンラスクは400円(税込)です。
オニオンラスクが特においしかった!すっかりお気に入り。
アンテナショップと北見のお土産コーナーの隣は食品売り場です。
思えば釧路でも阿寒でもスーパーには行かなかったので、初めて来た北海道のローカルスーパーにテンション爆上がり!
ここで見つけた北海道ならではの珍しい食材や飲料をいくつかご紹介しますね。
食品売り場に入って一番最初に気になったのは、この「じゅんさい」なるもの。
地元高知はおろか、これまで旅してきた日本国内の都府県でも見たことがなかったものです。
じゅんさいは水面に葉を浮かべる水草の一種です。 淡水の沼に生息します。じゅんさい沼の深さは約80cm~1mほどです。沼底に根を張り、そこからたくさんの茎を伸ばし緑色の楕円形をした葉を水面に浮かべます。春から夏にかけてじゅんさい沼は一面を鮮やかな緑色の葉で覆われます。 茎からでてくる新芽はゼリー状のヌメリで覆われており、食用として摘み取られます。 じゅんさいの収穫時期は4月下旬から9月上旬で最盛期は6月頃です。
なるほど、ヌメヌメした大葉というところでしょうか。どんな味なのか一度食べてみたいですね。
こちらは根室産の「花咲がに」!
釧路名物を調べたときに真っ先に目についたものだったので、思わず「おおっこれが!」となりました。
日本では北海道の東の方(根室半島付近)のみ、しかも制限された漁の期間でしか獲れない幻のカニです。味噌汁にして食べるのが定番なんだそう。(このあと北海道大周遊の最終地・札幌で食べます!)
暑いからお茶買っていこ〜ということで立ち寄った飲料コーナーで見つけたのはこちら。トウモロコシからできた「とうきび茶」!
北海道限定での販売です。誰もが知っているお茶メーカー・伊藤園ですが、確かに他の地域では見たことないかも。
実際に買って飲んでみたんですが、ふんわりとトウモロコシの香りがして、とても香ばしい味がしました。一度お試しあれ。
同じく北海道限定の「リボンナポリン」は、オレンジ風味の炭酸飲料です。
サッポロ飲料株式会社が1911年に販売を開始し、100年以上も北海道民に愛されています。
他にもシトロンやりんごなどいくつか種類があるようです。コンビニやスーパーで探してみてくださいね。
北海道限定ビール「サッポロクラシック」に、ゴールデンカムイラベルを発見しました!
主要キャラクターの「杉本」、「白石」、そしてTwitterで実施した「サッポロクラシックを一緒に飲みたいゴールデンカムイのキャラクター」投票で、約4万5千票を集めて1位となった「尾形」の3種類が缶にデザインされています。
2021年7月6日より、北海道のみで販売中です。
北見パラボ
住所:北海道北見市大通西2丁目1番地
営業時間:ショップ10:00〜18:30(土日〜17:30)、レストラン街10:00~19:30(土日〜18:00、L.O.30分前)
休日:火曜日(地下食料品売場・レストラン街は営業)
ホームページ:https://www.matizukuri.co.jp
見所満載!道の駅「おんねゆ温泉」
北見パラボで北見の定番土産、姉妹都市である高知の名物、そして北海道ならではの食品を見て回ったあとは、路線バスで道の駅「おんねゆ温泉」に向かいます。
北見市留辺蘂町(るべしべちょう)にある道の駅「おんねゆ温泉」は、国道39号沿いにある、大雪観光圏と阿寒・網走・知床観光圏を結ぶ中継地点です。
世界最大級のからくりハト時計「果夢林」や、北海道に生息する魚を観察することができる「北の大地の水族館(山の水族館)」、北見の特産品を販売する「果夢林ショップ」、そしてその周辺には、歴史ある温泉街「温根湯温泉」や、北きつねを間近で見ることができる「北きつね牧場」もあり、見所が満載です。
北見バスターミナルから、北海道北見バスの温根湯線「道の駅おんねゆ温泉行」に乗車し、終点の「道の駅おんねゆ温泉」を目指します。
乗車時間は約1時間。料金は通常片道1,330円で、往復だと2,660円かかってしまいますが、ジョルダンの北見バスフリーパスチケットを使うと1日乗り放題で2,000円です。お得!(あやかさん、情報ありがとうございます!)
13時35分に北見バスターミナルを出発、14時39分に道の駅おんねゆ温泉に到着しました。
お腹が空いたので、まずは軽く腹ごしらえをします。バス停の近くに、軽食やお土産を販売しているレストハウスを発見。
全国コロッケフェスティバルで優勝!たまコロ
一番端の軽食屋さんで、あやかさんが教えてくれた「たまコロ」なる玉ねぎのコロッケが売っているのを見つけました。
北海道北見市は、玉ねぎの生産量が日本一。例えば2014年度ですが、国内生産量は全部で117万トンで、その内の2割に当たる21万トンを北見市が栽培・出荷しました。
そしてこの「たまコロ」は、2016年10月に茨城県で行われた第4回全国コロッケフェスティバルで優勝。
じゃがいもを一切使わず、みじん切りにした北見の玉ねぎ、ツナ、にんじん、マヨネーズで作った珍しいコロッケで、玉ねぎの甘みと旨味がぎゅっと凝縮された逸品です。
一つ購入して、日本一に輝いた味を試食してみます。1個150円(税込)です。
一口食べて、玉ねぎの甘さにびっくり!ほんとにジャガイモ使ってないの?と疑ってしまくらいクリーミーで、今まで食べたコロッケの中でダントツの1位!(これまで1位は京都嵐山の嵯峨野コロッケでした)
すぐに食べ終わってしまい、もうひとつ買いに行こうかと思ったくらいです。予想外のおいしさで、すっかりハマってしまいました。また食べたい!
道の駅おんねゆ温泉限定販売!白花豆ソフトクリーム
道の駅おんねゆ温泉限定で販売している「白花豆(しろはなまめ)ソフトクリーム」も要チェック!
写真後ろの「果夢林ショップ」で1つ350円(税込)で販売しています。
白花豆はインゲン属の一種で、昭和30年代に温根湯地区で栽培が始まり、冷涼な気象条件に適していたことから、温根湯、留辺蘂、置戸地区で普及しました。
道の駅がある北見市留辺蘂町は、白花豆の作付け面積日本一。このソフトクリームにも、100%地元産の白花豆が使用されています。
また、白花豆は日本人に不足しがちなビタミンB1、B2、B6等のビタミンやカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等のミネラルも豊富な上に、脂質は約2%しか含まれていないので、健康維持やダイエットに最適な低脂肪・高たんぱく食品です。
ザラザラとした舌触りと豆の風味がクセになる、おいしいソフトクリームでした。
道の駅おんねゆ温泉でしか食べられないので、ぜひ一度味わってみてくださいね。
からくりハト時計塔「果夢林」
たまコロと白花豆ソフトクリームを食べた広場にあったのは、からくりハト時計塔の「果夢林」。
道の駅おんねゆ温泉のシンボルタワーで、世界最大級の鳩時計です。からくり人形と鳩時計が一体になっており、高さ20メートルの先端には平和を象徴する鐘が設置されています。
4月中旬から11月上旬まで作動し、8時から18時までの毎正時に「おもちゃのシンフォニー」「森へ行きましょう」「オリジナル曲(春の曲)」が順番に演奏され、音楽に合わせてからくり人形が踊ります。
「果てしなく夢が広がる木(林)の町」というのが、名前の「果夢林」の由来です。
時計の中には自由に遊べる遊具がありました。2階はからくり研究室になっているそうです。
道の駅おんねゆ温泉
住所:北見市留辺蘂町松山1番地4
営業時間:8:30~17:00(4月~10月)、9:00~16:30(11月~3月)
休日:4月8日~4月14日、12月26日~1月1日
キツネを間近で観察!北きつね牧場
腹ごしらえが終わったら、道の駅おんねゆ温泉から徒歩で約7分のところにある「北きつね牧場」へ向かいます。
途中で案内板を見つけました。キツネの形が可愛い!
これがその北きつね牧場です。
1983年に誕生したこの北きつね牧場では、北きつねや十字ぎつねといった、北海道でしか出会えない固有種を観察することができます。
自由に歩き回るのびのびとした姿に、誰もが癒されるはず。ただ、観光客による餌やりや、キツネに触れることは禁止されているのでご注意を。
受付で入場料500円を払って、いざキツネたちがいるエリアへ。
途中で野生の蛇に出会いました。この施設の隣はすぐ山で、こうした野生の生き物もひょっこり顔を出すことがあるようなので注意してくださいね。
フェンスを開けると、早速いました!キツネ!飼育員さんと仲良く遊んでいます。
写真右側に少しだけ写っているのは、生まれたばかりのまだ小さいキツネたちの部屋です。
外から覗いてみると、想像より大きな子供たち(というかもはや大人と見分けがつかない)が十数頭見えました。「すぐ大きくなるんだよ〜」と飼育員さん。
遊歩道を奥に進んでいくと、野生に近い状態で放し飼いにされているキツネたちを観察することができます。
動物大好き安田
と声をかけると(ガチ)、寝ていた二人組がのっそりと顔を上げてくれました。起こしてゴメンネ。
あ、あんなところにキツネが落ちてる。
あ、水たまりの水飲んでる。
近くを通っても全然起きない子、不思議そうにちょっとだけ顔を上げてくれる子、パッと起きて恐る恐る近付いてくる子、すっかり目が覚めてしまったのか木に登って遊ぶ子。やはり一匹一匹個性があるようで、それぞれ違う動きをしていました。
しかし暑さのせいなのか、全体的になんだかみんな元気がありません。
気になって飼育員さんに尋ねてみると、「キツネは夜行性だから昼間は寝たり起きたりなんだよ〜」と教えてくれました。なるほど、訪れたのは15時頃だったので、暑さもあってみんなダラダラタイムだったようです。
「でもあとちょっとしたらみんな飛び起きるよ。見ててごらん」と飼育員さんに言われ不思議に思っていると、別の飼育員さんが餌を持って子供部屋に入りました。
すると、部屋の中はたちまち大騒ぎ!みんな食べ盛りなので、そこら中で餌の取り合いが起きています。
でもさすが飼育員さん、体がまだ小さくて取り合いに負けてしまう子にもちゃんと餌を与えていました。ちなみに餌はドッグフードだそうです。
にぎやかな餌やりタイムを見届けて飼育員さんの話を聞いていたところ、私の持っていた傘を引っ張ってきた一頭のキツネ。
「こら!ふく!」と、飼育員さんがポケットから餌を出して、“ふく”の気を引いて傘から遠ざけてくれました。
すると、それを見ていた他のキツネたちが飼育員さんの近くに集結。
ポケットに餌があるのがわかったようで、みんな飼育員さんにじゃれついていました。
飼育員さんも「バレたか〜」と笑って、一頭一頭名前を呼びながら餌をあげます。
現在は40頭くらい飼育していて、飼育員さんは全員の顔と名前を覚えているんだそう。「すごい!」と言うと、「毎日のことだからそりゃ覚えるよ〜」と笑っていました。
話を聞いている途中、なんだかふくらはぎの辺りが冷たいなと思って見てみると、ズボンが一部分だけびちゃびちゃ。さっきの“ふく”の鼻水です。おかげで私も“ふく”だけは覚えたぞ!
写真を見て「てかなんかみんな痩せてない?ご飯食べてるの?」と思ったそこのあなた。最初は私もそう思いました。
が、飼育員さん曰く、夏の毛なので痩せて見えるだけで、むしろこのスレンダーなのが本来のキツネなんだそう。
逆に冬は極寒に耐えられるようにモフモフな体毛になりますが、体重は夏も冬も同じです。
帰り際、お礼を告げて出ようとすると、飼育員さんがキツネたちを呼んでみんなで見送ってくれました。もちろん“ふく”も!うれしい!
皆さんもぜひ親切な飼育員さんのお話を聞いて、キツネたちの名前を覚えてみてくださいね。
案内に沿って建物に戻ると、最後にお土産売り場を見ることができます。
北海道の定番土産や北見のハッカ油だけでなく、北きつね牧場オリジナルのグッズも展開!
携帯ストラップやクリアファイル、ぬいぐるみ、ポストカードなど、さっき会ったキツネたちのかわいいグッズがズラリと並んでいました。
その中でも特に気になったのがこれ!牧場のキツネ達のオリジナル缶バッジ!
もちろん真っ先に、私の傘を引っ張った上に鼻水をベッタリとつけてきた“ふく”を探しました。あった!
ということで、“ふく”の缶バッジ1個150円(税込)とポストカードセット4枚入り100円(税込)、そして北見玉ねぎのスープ(300円くらい)を購入。
レジをしてくれたのが先ほど餌やりをしていた飼育員さんで、思わず「楽しかったです!」と告げると「ありがとうございます」と微笑んでくれました。最後まで素敵な時間をありがとうございました!
北きつね牧場、想像していた以上に楽しくて、絶対にまた訪れたい場所となりました。可愛いキツネ達はもちろん、親切な飼育員さん達にもまた会いたい!
最近はSNSにも力を入れているようで、公式Twitterでキツネたちの日々の様子を見ることができます。私はあやかさんに教えてもらって秒でフォローしました。わーい!
北きつね牧場
住所:北海道北見市留辺蘂町花丘52-1
営業時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
休日:年中無休
入場料:高校生以上500円、中学生400円、小学生300円、幼児無料
ホームページ:https://kitakitsune-farm.com
幻の魚がいっぱい!北の大地の水族館
北のきつね牧場から歩いて、先ほどの果夢林ショップの前まで戻ります。その隣にあるのが「北の大地の水族館-山の水族館-」です。
ここ北の大地の水族館では、北海道に生息している魚や世界の熱帯淡水魚など、合わせて50種3,000匹以上の魚を展示。
2012年のリニューアルで、日本初の「滝つぼ水槽」、世界初の「川が凍る水槽」などが作られ、以来多くの入館者を獲得しています。
また、1m級の幻の魚・イトウが群れを成して泳ぐ姿も見られる、非常に珍しい水族館です。
これは北海道の自然河川を再現した水槽「北の大地の四季」。冬は凍った川でたくましく泳ぐ魚の姿が見られるそうですよ。
魚の種類の見分け方も解説されていました。なるほど、よく観察してみるとそれぞれヒレや模様が違う!
この解説の隣に、おもしろいものを発見しました。ニジマスとのLINEのトーク画面です。
「ニジマスが実は外来種だった」という解説が、現代の若者とのやり取り風でされています。ちゃんとオチもついてておもしろい。
パロディ大好き安田
そして幻の魚・イトウの水槽がこちら。でか!!!
イトウは体長が1mになるのに15年間かかりますが、ここ北の大地の水族館には1m級のものが約20匹展示されています。巨大イトウが群れで泳いでいる姿は圧巻です。
エントランスでイトウについての詳しい解説を読んでから水槽へ行くと、より楽しむことができますよ。
一番奥の水槽には、世界の熱帯淡水魚が集結。
このエリアに足を踏み入れた瞬間、巨大な魚たちが目に入って、思わず絶句してしまいました。巨大魚の数といい、照明の雰囲気といい、迫力満点です。
「新熱帯区(アマゾン〜北アメリカ南部)の川」の水槽には、ピラルクー、レッドテールキャット、タイガーシャベルノーズなどの見慣れない魚が泳いでいます。
近付いてこられると思わずドキッとするくらい大きい…!
「北海道で熱帯魚?」と思うと思いますが、この温根湯温泉に沸く温泉が熱帯魚の飼育を可能にしています。魚たちが綺麗に早く成長することから、この地の温泉は「魔法の温泉水」と命名されたそうです。
「東南アジアの川」の水槽にいるのは、スッポンモドキ、オオウナギ、アロワナなど。初めて見る魚に大興奮!
最後のふれあいタッチコーナーで、大好きなカメを見つけました。一生懸命泳いでてかわいい!一番かわいい!
北の大地の水族館の見どころは、もちろん巨大なイトウや熱帯淡水魚ですが、飼育員さん達による手作りの解説の数々にもぜひ注目してください。
先ほどのニジマスとのLINEを始め、各コーナーであらゆる工夫が凝らされています。
熱帯淡水魚のエリアの水槽で、ただただ手足を広げて浮いていたトゲモモヘビクビガメを見て思わず「え、死んでない?大丈夫?」と思ってしまったんですが、水槽の端にこんなものが貼ってありました。
あまりにも図星だったのでついパシャリ。さすが飼育員さんです。
ふれあいタッチコーナーで見つけたのはこれ。
「この水槽で記念撮影をしてその写真を知人に見せたりSNSにアップしたりすると、(当館が)幸せになれるという伝説があります」。
言葉遊び大好き安田
ツボにハマる解説や文句がたくさんあり、すっかり北の大地の水族館が好きになりました。これを考えている水族館の方に一度お会いしてみたいですw友達になれそうw
北の大地の水族館オリジナルのお土産が買えるショップは、果夢林ショップの中にあります。
魚鬼ステッカー385円(税込)と、ゴールデンバター飴216円(税込)を購入。
他にも、北見銘菓や木彫りのグッズも売っていました。お気に入りのお土産を探してみてくださいね。
北の大地の水族館-山の水族館-
住所:北海道北見市留辺蘂町松山1-4
営業時間:4月〜10月8:30~17:00、11月〜3月9:00〜16:30(最終入場20分前)
休日:4月8日〜14日、12月26日〜1月1日
ホームページ:https://onneyu-aq.com
北見といえば焼肉!焼肉の龍巳
さて、道の駅おんねゆ温泉、北きつね牧場、北の大地の水族館を一気に楽しんだあとは、路線バスで北見バスターミナルまで帰ります。
17時19分発、18時21分着です。バスは本数がかなり限られている上に、最終便も早いので注意してくださいね。(時刻表はこちら)
夜はあやかさんと感動の再会!そして北見といえばの焼肉へ連れていってもらいました!
約12万5千人の北見市の人口に対し、焼肉店は約60店舗。かつて国鉄北見駅の裏側に“と畜場”があり、新鮮な肉が手に入りやすかったことが焼肉店が多く作られた大きな要因のようです。
そんな焼肉大国・北見では、毎年一番寒さが厳しい2月に屋外で焼肉を楽しむ「厳寒の焼き肉まつり」が開催されています。恐るべし北見市民の焼肉愛!
今回訪れたのは「焼肉の龍巳」。路地の先にある、ザ・地元な感じのこじんまりとした焼肉店です。
右も左も分からない私にあやかさんが様々な部位を注文してくれたんですが、どれもおいしい!
始めは予想以上に多い1人前の量に驚いていましたが、2人でペロリと平らげてしまいました。
あまりにも夢中になって食べたので、写真はこの1枚だけ。最後のホルモンですw
なんと、あやかさんに北見土産も頂いちゃいました!
北海道銘菓のほっちゃれは、ここ北見で特に気になっていたもの!うれしい!
「ほっちゃれ」とは産卵を終えた鮭のことを呼ぶ北海道弁で、産卵後の鮭はあまり美味しくないことから“放るもの”=「ほっちゃれ」と呼んだのが由来です。
かわいい鮭に詰まった餡子が優しい逸品でした。
あやかさん、焼肉もお土産もありがとうございました!ぜひ高知にも遊びに来てくださいねー!
焼肉の龍巳
住所:北海道北見市とん田西町378-1
営業時間:月〜水・木〜土18:00〜24:00(L.O.23:00)、日17:30〜24:00(L.O.23:00)
休日:木曜日
ホームページ:https://onneyu-aq.com
ビジネスホテル「大地」に宿泊
北見でのお宿はここ、ビジネスホテル「大地」です。
北見駅から徒歩7分で、この日の宿泊費は1泊3,200円(税込)。
WiFiが完備されていないのが残念ですが、内装が新しく、掃除もきちんとされた広いお部屋はかなり快適です。
フロントの方々もとても親切で、「マグカップを貸していただけますか」と聞くと「どっちがいいですか?」と2種類出してきてくれました。夜間の出入りの仕方も丁寧に説明してくださったり、チェックアウト時には笑顔で「いってらっしゃいませ」と送り出してくださったりと、大変気持ちがよかったです。
北見に宿泊の際はおすすめ!こちらから予約できます。
【まとめ】3日目・北見のタイムスケジュールと費用
以上、北海道大周遊3日目は、北見観光の模様をお伝えしました!
今回のタイムスケジュールと主にかかった費用のまとめです。
- 阿寒→北見(11:13→12:33)/2,100円(阿寒バス・特急釧北号)
- 北見バスターミナル→道の駅おんねゆ温泉(13:35→14:39)/往復2,000円(北海道北見バス)
- 北きつね牧場/500円(入場料)
- 北の大地の水族館-山の水族館-/670円(入場料)
- ビジネスホテル「大地」/3,200円(1泊)
一度訪れてみたいと思っていた我が高知市の姉妹都市・北見市。実際に訪れてみると、北きつね牧場の飼育員さんをはじめ、人があたたかい印象を強く受けました。
そして驚いたのが、各見所の内容の濃さ。それも北見の人々の人柄なのか、あらゆるところで工夫が凝らされていたり、来てくれた人たちをもてなそうという想いが感じられました。予想以上に楽しめたのは、各スポットの方々のおかげです。
姉妹都市として誇らしくなるようなところがたくさんあって、北見市のことがすっかり好きになりました!
皆さんもぜひ一度、北見で人々のあたたかさを感じてみてくださいね。高知のアンテナショップを覗くのもお忘れなく!
電車とバスde北海道大周遊シリーズ、次回は4日目・旭川での模様をお伝えします!
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