こんにちは!オーストラリアでワーホリ中の安田ケリー(@kry_ysd)です。
2022年8月23日にケアンズに到着し、念願のオーストラリアでのワーホリを開始しました。
実際にワーホリに来る前は、
万年のらりくらり安田
と、めちゃくちゃ不安だったんですが、ワーホリをスタートして約半年後の2023年1月現在も、きちんとお金を稼いで自分で生活できております!万歳!
今回は、オーストラリアのワーホリ1年目の前半5ヶ月間で私が実際に体験した仕事と、それぞれのメリットとデメリット、その仕事をするにあたって必要な英語力、注意点、楽しかった点をご紹介します。
目次
パンプキンファーム
オーストラリアでの(というか海外での)記念すべき最初の仕事は、ケアンズからバスで約7時間南下したところにあるエア(Ayr)という街でのファームジョブ!
(広大なパンプキンファーム)
ツイッターで、当時そこで働いていた日本人の方に連絡をとって紹介してもらいました。
歯の治療で一時帰国しなければならなくなったので、残念ながら約2週間で辞めることに。
- 時期:9月中旬〜下旬
- 働いた期間:約2週間
- 時給:$27(フルタイム雇用)
- 必要な英語力:超初級
- 仕事内容:野菜や果物のピッキング、カッティング、選り分け、草むしり
仕事内容
このファームでの仕事内容は、主に野菜や果物のピッキング、ソーティング、パッキングです。9月は、かぼちゃ、スイカ、きゅうりが収穫できます。
時給制のかぼちゃとスイカに関わるチームに配属され(きゅうりチームは歩合制だったとか?)、ピッキング、カッティング、ソーティング(選別)、ウィーディング(草むしり)を経験しました。
ピッキングは、地面から作物をどんどん拾い上げて、トラクターに取り付けられているベルトコンベアーに乗せていく作業。
カッティングは、そのピッキングがしやすいように、事前にかぼちゃやスイカのツルを切る作業。
ソーティングは、ピッキングした作物を、大きいものと小さいもの、そして虫食いなどにより商品にならないものを選り分ける作業。
ウィーディングは、畑の雑草をひたすら抜く作業です。
(収穫後のパンプキン)
メリット
ファームジョブの最大のメリットは、フルタイム雇用にしては時給が高いという点!
レストランやカフェでのフルタイム雇用の最低時給はAU$21.38(2022年7月時点)ですが、ファームでのフルタイム雇用の最低時給はAU$26.70と、なんとAU$5.32(約479円、$1=¥90換算)もの差があります。
このときは、7日間で55.25時間労働、お給料はAU$1,267.75(約114,214円)でした。
また、ほとんどのファームは小さな田舎町にあるので、娯楽の誘惑も少ないです。つまり、お金が貯まる!
身体を使う仕事なので、体力づくりやダイエットにもなります。
オーストラリアでのワーホリのセカンドビザ取得の条件を満たすことができるのも、ファームジョブのメリットです。
- 時給が高い
- 貯金がしやすい
- 体力づくりができる
- ワーホリのセカンドビザ取得に繋がる
デメリット
屋外での作業なので、とにかく体力勝負です。オーストラリアの夏は、気温が高い上に紫外線が強い!
体力皆無安田
「じゃあ冬にファームジョブをすればいいのでは?」との声が聞こえてきそうですが、万年暖かいイメージがあるオーストラリアでも、冬は収穫できる作物が格段に減り、仕事の募集も激減してしまいます。
また、仕事中にほとんど英語を使わない(というか日本語すらしゃべらない)ので、英語力の向上には繋がりません。
ファームジョブをしながら英語力も伸ばしたいという人は、仕事中以外で英語で会話する機会を自分で作る必要があります。
たいていファームがあるのは小さな街なので、休日にできる娯楽が少ないのも、人によってはデメリットです。
仕事と趣味(記事執筆と動画編集)がオンライン上にある私には問題なかったんですが、外に出かけるのが趣味だった友人は、かなり時間を持て余していました。
- 体力的にきつい
- 直接的には英語力は伸びない
- ファームがある田舎町には娯楽が少ない
必要な英語力
ファームでの作業時は、英語力はほとんど必要ありません。
Don’t pick up the blue one!(青いものを採らないで!)やDon’t throw!(投げないで!)くらいが理解できたら働けます。
注意点
このファームが所有しているアコモデーション(宿泊施設)に住み込みで働くことができるとのことでしたが、連絡した時点では満室だったので、部屋が空くまで2週間ほどケアンズで待機しなければなりませんでした。
このように、ファームで働く際は、仕事のポジション自体の他に、住むところの空き状況も考慮して予定を立てなければなりません。
ファームがある小さな田舎町は、シェアハウスやホテルの数が少ないので、自力でシェアハウスを探すのではなく、ファームが所有しているアコモデーションか、周辺のファームと提携して仕事を斡旋しているバックパッカーズに住むパターンがほとんどなのです。
加えて、たいていの場合は、その宿泊先からファームまでの移動に車が必要。
自分の車を持っていれば問題ないですが、持っていなければ同じファームで働いている人にピックアップを頼まなければいけません。
このピックアップ代が、このファームでは往復$5〜$7かかりました。1日$5×週5日×1ヶ月間=$100。必要経費ではありますが、積み重なるとまあまあな額になるのがなんだかちょっと痛いです。
ファームジョブは、季節や天候によって採れる作物や量が違うので、シーズンを外してしまうと思うように稼げないこともあります。いつどこで何が収穫できるかというある程度の情報はインターネットに載っていますが、自然のことなのでその通りにいくとは限りません。
マンゴーやアボカドなど、毎日触っているとアレルギーを発症する恐れのある作物もあるので注意しましょう。
国が定めた最低時給を下回る額で人を働かせる悪徳ファームや、セカンドビザの対象ではない違法ファームも存在するので、ファームジョブはとにかく事前の情報収集が大切です。
- 宿泊先の空き状況も考慮する
- 車を持っていない場合はピックアップを依頼する
- 作物のシーズンを見極める
- アレルギーを発症する恐れのある作物があることを知っておく
- 悪徳ファームに当たらないように念入りな情報収集を
楽しかった点
初めての海外での仕事、しかも初めてのファームジョブで不安なことだらけでしたが、同じパンプキンチームのメンバーと過ごした時間が楽しかったです!
仕事開始の数日前、同じアコモデーションのとある韓国人男性が誘ってくれた飲み会に行くと、私が配属されるパンプキンチームのメンバーを紹介してくれました。その翌日には、みんなで車に乗って海へ。
仕事仲間になる前に友達になったおかげで、不安だった仕事初日もなんとかクリア!同じチームのメンバーと事前に知り合っておくだけで、安心して働き始めることができました。誘ってくれた彼に感謝です。
(パンプキンチームのメンバー(一部)!)
ジャパニーズレストランのホール
歯の治療による一時帰国からケアンズに戻ってきて、一番最初に働いたのがこのジャパレスです。
歯が完治してハッピー安田
日豪プレスで求人を見て応募し、翌日に面接、その2日後から2日間のトライアル(有給)。
飲食店でのホールの経験はこれまでの人生の中でたったの3ヶ月程度でしたが、スクールホリデー(繁忙期)目前だったからか、トライアル後すぐに採用が決定。その翌週からシフトがもらえました。
ケアンズのホスピタリティジョブでワーホリのセカンドビザを申請しようと思って始めましたが、都市の移動とファームジョブの再開を決定し、約2ヶ月半で辞めることに。
- 時期:11月中旬〜2月上旬
- 働いた期間:約2ヶ月半
- 時給:平日$26.73、土曜$32.07(カジュアル雇用)
- 必要な英語力:初級〜中級
- 仕事内容:お客さんの案内、注文取り、レジ打ち、ドリンク作り、料理の提供、テーブルの片付け、グラス洗浄など
仕事内容
仕事内容は、日本のレストランやカフェとほぼ同じです。お客さんをテーブルに案内したり、注文を取ったり、レジを打ったり、料理を提供したり、テーブルを片付けたり。
ホールだったので、料理に関する特別な知識もあまり必要ありませんでした。
とはいえ、覚えなければならないことはとても多かったです。席の番号、種類豊富なメニュー、レジの打ち方、デリバリーサービスと電話オーダーの取り方、オリジナルドリンクやアルコール類の作り方などなど。
しかも、カジュアル雇用(労働時間数に保証がない)だったので、1日2時間〜2時間半程度のシフトでこれらを覚えなければなりませんでした。少しでも期間が空くと忘れてしまうこともあり、上司や他の従業員たちに助けられた回数も少なくありません。
また、ホールは常に3人という規模だったので、自分1人が遅ければ全員に迷惑がかかるというプレッシャーもありました。
メリット
ジャパレスの最大のメリットは、英語力に自信が無くても働けるという点。
私が働いたこのジャパレスも、オーナーを含む従業員が全員日本人で、仕事内容の説明もすべて日本語だったので、ホールの経験がほぼ無くても挑戦しやすかったです。
Would you 〜 ?や、Could you 〜 ?など、普段の英会話ではあまり使わない丁寧語を覚えることができるのもメリットの一つ。
ホールスタッフはワーホリの仕事の中でもメジャーなので、最初にこの丁寧語をマスターしておけば、今後のワーホリ生活にも役立ちます。
従業員の他にも、お客さんとして来たケアンズに住んでいる日本人と繋がりが持てるのもよかったです。
20代くらいのお客さんが来ると「ワーホリですか?」と声を掛け、お店が忙しくないときは求人に関する情報交換をしたりしました。
また、これはお店によりますが、私が働いていたこのジャパレスは、余ったお弁当を持ち帰らせてくれました!
食費の節約にもなるし、海外生活が長いと日本食が恋しくなるので、これが楽しみの一つでした。
- 日本語環境なので経験がなくても挑戦しやすい
- 丁寧語や接客英語が身につく
- 他の日本人ワーホリと繋がりが持てる
- 余ったお弁当を持ち帰らせてくれることがある
デメリット
英語を使うのは外国人のお客さんの注文の際のみだし、使う英文も大体決まっているので、英語力がすごく伸びるというわけではありません。
Would you 〜 ?、Could you 〜 ?の丁寧語や、お店やメニューに関する言い回し(トイレの場所や料理の説明)が言えるようになるだけです。
働いている時間は常に忙しかったので、お客さんと雑談する余裕もありませんでした。
カジュアル雇用だったので、シフトの時間数が少なかったのも、私にとってはデメリットでした。
また、ランチタイムとディナータイムで分かれているお店だったので、通しでがっつり稼げないところもちょっと歯がゆかったです。
長時間通しで働きたい場合は、そのお店の雇用形態と営業時間を事前に確認しましょう。
- 英語力はあまり伸びない
- カジュアル雇用はシフトの時間数が少ない
- ランチタイムとディナータイムで分かれているお店は、他の仕事との掛け持ちが難しい
必要な英語力
イレギュラーなことに対応するために中級程度の英語力があれば好ましいですが、無くてもわりとなんとかなります。
そのお店に関係する簡単な単語(野菜やカトラリーの名前など)だけでもなんとなくは伝わるし、メニューなどに関する英文は一度覚えてしまえば使い回せます。
ただ、電話対応だと難易度が上がるし、ホールでの急なオーダーにも対応できるよう、英語力を身につけておくに越したことはありません。
注意点
ジャパレスというか、飲食店全般に言えることなんですが、ランチタイムとディナータイムで分かれているお店は、他の仕事との掛け持ちに注意が必要です。
先にメインの仕事を決めてから、ランチかディナーの時間だけ働く飲食店を探すのがおすすめ。例えば、とある同僚は、朝から昼まではカフェ、夜のみこのジャパレスで働くようにしていました。
シティでの仕事、しかもディナーがある飲食店の場合は、夜の帰り道には十分に気をつけなければなりません。
ディナー終わりの21時頃、ケアンズはすでに治安が悪い(というか時間に限らず辺りが暗くなったら治安の悪さが増します)!当時住んでいたシェアハウスまでは徒歩で20分程度だったんですが、毎回ビクビクしながら帰宅していました。
自転車を使うか(それでも危険だと聞きますが)、できるだけUberやタクシーを使いましょう。
- ランチとディナーで分かれている店の場合は、他の仕事との兼ね合いが必要
- ディナー終わりの帰りの夜道に気をつける
楽しかった点
オーナーご夫婦や他の従業員の方々と仲良くなることができたので、仕事に行くのが楽しみでした!
高知県民アピールをしまくってみたり、愛媛県民に張り合われたり、大阪府民に突っ込まれたり。特に、ホール業務で一番お世話になったオーナーの奥さんとはノリが合った(合わせてくれていた?笑)ので、いつも冗談を言い合って笑っていました。
クリスマスイブにはクリスマス会を開いてくれたりと、アットホームな職場で楽しかったです。
一番最初のシティジョブだったし、このワーホリ前半で一番長く働いたということもあり、ケアンズ生活での一番の思い出となりました!
(クリスマス会のクリスマスケーキ!)
テイクアウト店のキッチン兼ホール
同じシェアハウスに住んでいた方の紹介で、ジャパレスとの掛け持ちで働くことに。
しかし、ものの5回で辞退!
4回目のときに、オーナーに突然怒鳴られたのが理由です。ミスをした私も悪いんですが、え?そんなことで?と思うようなことでマジでめちゃくちゃブチ切れられました。
それまでも、性格的に合わないと思った点がたくさんあったので、すぐに辞めることに。
ワーホリの友達たちに相談すると、全員が全員「せっかくオーストラリアまで来てるんだし時間も限られてるんだから、そんなところで我慢して働く必要ない!他にもいっぱい仕事あるよ!」と口を揃えて言いました。
短い人生、理不尽な人に無理して付き合う必要はないと再確認した出来事です。
- 時期:12月
- 働いた期間:5回w
- 時給:$26.73(カジュアル雇用)
- 必要な英語力:初級〜中級
- 仕事内容:テイクアウトの準備、レジ打ち、商品作り、デリバリーサービスの準備、ドリンクの補充、掃除など
仕事内容
テイクアウトがメインの小さなお店だったので、キッチンで商品を作ったり、注文を受けて商品をパックに詰めてレジを打ったり、掃除をしたりと、業務全般に関与。
こちらも、種類豊富なメニューと、それぞれ微妙に違う値段を覚えるのに苦労しました(覚える前に辞めたんですが)。
メリット
1日4時間〜5時間のシフトだったので、ジャパレスよりは長時間働くことができました。
ジャパレス同様日本語環境だったので、仕事内容の説明の理解に苦労することはなかったし、接客英語も使えるように。
帰りに余った商品を持ち帰らせてくれたのも、食費の節約になりました。
- 日本語環境なので仕事内容の説明の理解に悩まない
- 丁寧語や接客英語が身につく
- 余った商品を持ち帰らせてくれる
デメリット
このテイクアウト店も日本語環境だったので、英語力はほとんど伸びませんでした。
強いて言えば、注文を聴くリスニング力が鍛えられます。Would you 〜 ?、Could you 〜 ?の丁寧語も、ある程度マスター。
また、営業日時が平日の昼過ぎまでとかなり限られていたので、時間を持て余してしまいました。
- 英語力はあまり伸びない
- 営業日時が限られているのでシフトの時間数が少ない
必要な英語力
テイクアウト店なので、メニューの説明を求められたり、イレギュラーなことを聞かれることもありませんでした。
英語力はジャパレスよりも必要ではない印象です。
注意点
ワーホリのセカンドビザ申請が目的でホスピタリティジョブをする人は、テイクアウト専門店なのかレストランなのか、そのお店の形態を事前に確認しておく必要があります。
というのも、テイクアウト専門店だとホスピタリティジョブ扱いにならないのです(オーストラリア政府のホームページを要チェック)。
明らかにレストランで、給与は口座振込、ペイスリップ(給料明細)もきちんともらえるお店なら、たいていは大丈夫ですが、一応事前に確認を取ってくださいね。
このテイクアウト店は、飲食できるスペースが店内にあるものの、レストラン扱いになるかどうか定かではなかったので、事前にオーナーに会計士の人に聞いてもらいました(レストランの形態で申請していたので問題ありませんでした)。
- セカンドビザ申請目的の場合は、そのお店の形態を確認しておく必要がある
楽しかった点
強いて言えば、お客さんと挨拶を交わしたり雑談したのが楽しかったです^^
ローカルレストランのホール
テイクアウト店を辞めたあと、ローカルのレストランに挑戦してみよう!ということで、seekで見つけた投稿にメール。…が、返答なし。
友達に相談すると、その友達の友達がそこで働いていて、「多分直接レジュメ持ってきたらいけるよ!」とのアドバイスをもらったので、レジュメを持って突撃しました。
マネージャーに通してもらえたのでレジュメを渡すと、「飲食店で働いてるの?オッケー!明日トライアルね!17時に来て!」ということで、翌日トライアルへ。なんだか知らないけどその日5時間も働かされ、即採用となりました(この日のお給料は後日きっちり振り込まれました)。
都市移動のため、3週間で退職。…とはいえ、閑散期に入るタイミングだったからか、シフトが突然削られることが多々あったので、都市移動を決めていなくてもすぐに辞めただろうなと思います。
- 時期:1月
- 働いた期間:約3週間
- 時給:$28.46(カジュアル雇用)
- 必要な英語力:中級〜
- 仕事内容:料理の提供、テーブルの片付け、グラス洗浄カトラリー磨き
仕事内容
主な仕事は、料理の提供、テーブルの片付け、グラス洗浄、閉店後のカトラリー磨き。
一番苦労したのは、料理提供です。お皿が重すぎる上に、3枚同時に持つことを要求されるし(すみません持てませんと言うたびに嫌な顔をされましたw)、後述するマッサージ業務による手と指の筋肉痛で余計にキツかった!
手自体は大きい安田
テーブル数だけでも90以上ある、ケアンズでも有名なレストランだったので、従業員が大勢いたし(きちんと数えたわけではないですが、ディナータイムだけでキッチン10人、洗浄5人、ホール20人くらい?)、ポジションの種類もたくさんありました。
仕事に慣れてくると、キッチンから出てきた料理をフードランナー(ウエイター)に振り分けたり、セクションごとにiPadでオーダーを取ったりと、責任を伴う仕事が与えられます。
歴が浅い私には無縁だったので、覚えることは席の大体の位置(席ごとに番号札があるので完璧に覚える必要なし)とカトラリーの磨き方程度でした。
メリット
一緒に働く従業員の7割くらいが外国人だったので、ジャパレスよりは英語を使う機会が多かったです。
とはいえ、わからないことはとっさに日本人に聞いてしまっていたので、完全な英語環境というわけではありませんでした。
大きなレストランということもあり、多国籍な人脈が広がるのも一つのメリット。いろんな人がいるので、従業員同士の小さな人間関係に悩むこともなさそうでした。
また、常に忙しい労働環境で働くと、団結力が生まれます(私のスシロー時代が良い例)。私は馴染む間もなかったですが、従業員同士で飲みに出かけたりと、仲が良さそうでした。
- 英語を話す機会が多い
- 多国籍な人脈が広がる
- 従業員同士の団結力が生まれる
デメリット
先述しましたが、このレストランの一番のデメリットだったのが、出勤1時間前に突然シフトが削られることが多々あった点。
急に電話が掛かってきて、「今日は予約が少ないからシフト削るね!ごめん!」と言われたことや、出勤途中になんとなくアプリでシフトを確認すると、いつの間にかキャンセルされていたことがありました。
出勤途中安田
カジュアル雇用なので、そもそものシフトの時間数が少なかったり(通常4時間)、出勤しても予定より短い時間で退勤させられることもしばしば。
セカンドビザ申請のための時間数が思うように稼げなかったことが、辞める原因にもなってしまいました。
また、少ししか働かなかったので文句は言えないんですが、グラス洗浄やカトラリー磨きなど、単調な作業ばかりで楽しくなかったです。まあこの辺は努力次第(長く勤める、自分から進んで誰かに話しかけるなど)だとは思います。
- 突然シフトが削られることや、早上がりさせられる日がある
- 最初は単調な作業ばかり与えられる
必要な英語力
外国人従業員に仕事を教わることがあるので、ある程度の英語力は必要です。
テーブルの片付けやセッティング、グラス洗浄やカトラリー磨きは見て覚えればいいだけなので英語力は必要ありませんが、料理を運ぶときはテーブル番号とメニュー名を聞き取ってお客さんに伝えなければならないし、お客さんの追加注文(「マヨネーズちょうだい」や「取り皿もらえる?」など)にも対応しなければなりません。
注文を取ったり、料理をフードランナーに振り分けるポジションは、さらに上の英語力を要求されます。
注意点
外国人が多く働くローカルレストランでの注意点は、断然英語に関する問題です。
上司からの指示やお客さんが言っていることをきちんと理解できていないと、仕事のミスに繋がります。
不審な点が少しでもあるときは忙しくても確認を怠らないなど、小さな努力が常に必要です。
- 英語をきちんと理解できなかったときは、何度も確認する
楽しかった点
トライアルの日、グラス洗浄やカトラリー磨きの間、外国人従業員とお互いの国のことや自分たちのワーホリの計画について話したのが楽しかったです。
しかしそれ以降は、グラス洗浄のポジションは基本的に一人だったし、カトラリー磨きをやらされるのはなぜか日本人ばかりで、他の外国人従業員と長時間話す機会はほぼ皆無。今考えても、初日が一番しゃべったと思います。
観光客が多いレストランだったので、仕事の合間に写真撮影を手伝ったりしてコミュニケーションを取ることができたのもいい思い出です。
外国人の老夫婦が写真を撮るのに苦戦していたところに遭遇し、撮りましょうか?と言うとIt’s a good idea! Thank you!と喜んでくれました。
また、日本人のツアー客に日本語で料理を提供したところ、一人でツアーに参加していたおじいさんが「お!ジャパニーズだ!安心!」と笑ってくれたのがとても印象的でした。
マネージャーに「引っ越すから辞めるね!」と伝えたとき、「応援してるね」とハイタッチしてくれ、指を交差(fingers crossed、英語圏での「幸運を」のジェスチャー)してくれたのも嬉しかったです。
(レストランからすぐのボードウォーク)
マッサージ店の店員
同じジャパレスで出会った日本人女性に話を聞いて、自由出勤で歩合制という点に魅力を感じ、見学に連れて行ってもらいました。
必要なものは、TFN(タックスファイルナンバー)とABN(個人事業主として働くときに必要な番号)、給与振込のための銀行口座のみで、レジュメは不要。
マッサージや整体の経験もありませんでしたが、見学に行った日に2時間ほど他の店員のマッサージを見たあと、「あとは家でYouTube観といて!」と言われ、早速お客さんへの施術を開始。「そんなんでいいの!?」と思いましたが、見よう見まねで乗り切りました。
ケアンズを出ることにしたので約1ヶ月間しか働けませんでしたが、もっと早くにこの仕事を始めていればよかったなと思います。
自由出勤というのが自分にかなり合っているし(これまで自由出勤の世界で生きてきた)、従業員の6割くらいが日本人だったので、情報交換したり人脈が広がったりしてめちゃくちゃ楽しかったです。
オーナーが同世代の女性で、従業員に優しかったのも、このマッサージ店の好きなところでした。
- 時期:1月
- 働いた期間:約1ヶ月
- 給料:歩合制(売上の50%)
- 必要な英語力:初級
- 仕事内容:マッサージの施術
仕事内容
マッサージする時間(10分〜60分)と部位(足のみ、足+上半身、上半身のみ、体全体)、ボディオイルを使うオイルマッサージか、ボディクリームを使うドライマッサージかを選んでもらい、自分のスマホで時間を計りながら施術します。
自分の体が痛くならないかつお客さんの体をちゃんとほぐせるコツ(肘や腕を使ってマッサージするなど)はいくつかありますが、一度覚えてしまえばやることは同じなので、そういう意味では飲食店ほどの苦労はありません。
メリット
トライアル制度や採用不採用もなく、その日からすぐに働けるのが最大のメリット!
他の日本人従業員に話を聞くと、ケアンズに到着した翌日からこの仕事を始めたという猛者もいました。きちんとした仕事が決まるまで、この仕事で生活費をまかなっているという人も。
完全自由出勤な点も、大きなメリットです。
シフトがない分予定が組みやすいので、ほとんどの従業員が他の仕事や語学学校と掛け持ちしていました。
私も、ジャパレスとローカルレストランの出退勤前後に、1時間〜2時間ほど働くようにしていました。出勤1時間前にローカルレストランのシフトが削られたときは、このマッサージ店で働いていて本当に良かったと実感!
逆に、のんびりしたい日は無理に出勤しなくていいのが気楽です。
歩合制なので、頑張ったら頑張った分だけお給料が増えるのも良い!
ペイスリップ(給料明細)が無くtax(税金)が引かれないので、その分手取りが多いのも魅力ですね。
対面での施術中の会話が英会話の練習になるのも大きなメリット。こちらは後述します。
- トライアルなしですぐに働ける
- シフトがなく完全自由出勤
- 頑張った分だけ稼げる歩合制
- ペイスリップがないので税金が引かれず手取りが多い
- お客さんとの会話が英会話の練習になる
デメリット
逆に、歩合制なので、お客さんが少ない時間帯はあまり稼げません。
観光客が多く訪れる場所にあるお店だったので、営業時間中ずっと暇だったことは一度もないですが、レストランの仕事終わりに顔を出すと「今日はもう暇だよ」と言われ、すぐに帰ったことがありました(閉店30分前だったので仕方ないですが)。
短時間でがっつり稼ぎたい人は、お店が忙しい時間帯を狙って出勤する必要があります。
営業時間が夕方から夜のみというのも、ディナータイムのシフトが多かった私にとっては、ちょっとしたデメリットでした。
早朝から昼過ぎまではカフェ、そのあとこのマッサージ店に出勤していると言っていた日本人従業員は、さぞ稼げていたことでしょう!
どの仕事もそうですが、掛け持ちする際は各お店の営業時間に注意しましょう。
また、体を使う仕事なので、慣れないうちは変なところが痛くなります。
外国人は体が大きい人が多いので、その分余計に力が必要です。指先や手はおろか、長時間座りっぱなしで施術(フットマッサージ)をすることもあるので、腰にも負担が。
非力安田
- お客さんが少ない時間帯は稼げない
- 営業時間が夕方から夜のみなので、他の仕事との兼ね合いが必要
- 手や指、腰が筋肉痛になる
必要な英語力
ファームと同じくらい、英語力は必須ではありません。
従業員の6割くらいが日本人だったので、わからないことがあれば日本語で質問できるし、お客さんとの会話も、施術コースと力の加減の確認、施術台への案内程度です。
しかし、メリットの項目にも書きましたが、英会話をする機会は、常に忙しい飲食店よりも断然作りやすいです。
私はマッサージ中も会話を楽しみたかったので、対面で施術するフットマッサージ中に「どこから来たの?旅行?」とよく声を掛けていました。
しゃべらなくても仕事に支障は出ないので、英語力に自信がない人でも働けるし、逆に、しゃべりたい人はその機会を自ら作ることができる、ある意味どちらの人にとっても良い環境だと言えます。
注意点
完全自由出勤で手取りが良くて英語力も必須ではないマッサージの仕事は良いことづくしに見えますが、セカンドビザ申請の対象であるホスピタリティジョブにはならないので注意が必要です。
対象の職業や地域は、オーストラリア政府のホームページで確認してくださいね。
楽しかった点
楽しかったのは断然、スタッフともお客さんとも、とにかくいろんな人とおしゃべりできること!
先ほども少し書きましたが、対面で施術するフットマッサージ中なら会話がしやすいので、よくお客さんに話しかけていました。国内外からの旅行者が多かったので、オーストラリアの各都市について聞いたり、その人の出身地のことを教えてもらったり。
とあるアメリカ人の女の子は、会話の中で私に興味を持ってくれたようで、私の地元(Kochi)と名前(Yurika)を一生懸命覚えてくれました。もっとしゃべっていたいと思ってくれたのか、最初の30分が終了したあと、さらに30分の指名延長まで!最後には「あなたの旅を応援してるね!」と言ってくれて、もうめちゃくちゃ嬉しかったです。
足のマッサージ中の、たった10分から長くても60分ですが、お客さんと話をして盛り上がるたびに一期一会を実感しました。
スタッフは同世代の日本人が多かったので、それぞれの境遇や現状、これまでの旅の話ができたのも楽しかった!
私と同じトロントに留学経験のある子たちとカナダの話で盛り上がったり、今まで行った国での経験やオーストラリアでの今後のプランを聞き合ったり、ケアンズの仕事や他の都市のファームの情報交換をしたり。
日本人以外のスタッフとの関わりも、笑いが絶えないものでした。
フィリピン人の男の子は愛嬌抜群!「日本語の“あのね”ってどういう意味?」と聞いてきたり、逆にこちらから「帰ろう」とか「てかさ」などの簡単な日本語を教えたりと、すっかり日本人スタッフの輪に溶け込んでいました。
とあるネパール人のお姉さんには、ある日彼女が着ていたセーラームーンのTシャツを指して「それ好きなの?」と聞くと、「これ知らないけど買った」とのこと。そんなことある?めっちゃおもろいやん。
特に仲良くなった人たちとは、一緒に遊びにも出かけました。
都市を移動すると決めたものの、この子たちと離れるのが名残惜しくてたまらなかった!旅には別れがつきものだし、行った先で新しい出会いが必ずあることもわかっているのに、毎回しっかり寂しくなってしまいます。彼らのおかげで、ケアンズが大好きになりました。
(マッサージ店でできた大好きな友達たち!)
このお店の女性オーナーが厳しくなかったのも、他の仕事の前後に頑張って出勤しようという気にさせてくれました。
働き始めて間もない頃、閉店間際にオーナーに呼ばれて「今日一番最初に施術したお客さん覚えてる?彼女あのあと別のマッサージ店に入っていったけど、力の加減の確認とかした?」と言われたことがありました。
怒られる!?と一瞬ヒヤッとしたんですが、確認は何度もしたし、ある程度の雑談をしてわりと打ち解けることができた印象のお客さんだったので、そのことを正直に伝えました。するとオーナーは、「じゃあいいわ、彼女の問題だわ。気にしないでね」と。
怒るわけでもなく、注意するわけでもなく、「気にしないでね」と言ってくれたのがなんだかとてもジーンときました。同世代だからか、同じアジア人だからか、はたまた彼女の性格というか人柄か。とにかく、怒られたり注意されることがめちゃくちゃ苦手な私にとって、非常に好感が持てるオーナーでした。
また、このお店で働いているときに、初めてお客さんからチップをもらいました!
「君のマッサージ良かったよ!また来るね。名前は?」って!!!!!!
超ご機嫌安田
一生懸命やっていたら、ちゃんといいことあります!嬉しすぎて写真も撮りました!
(チップはチップだけで貯めていくぞー!)
ワーホリ1年目前半の仕事まとめ
以上、私がオーストラリアでのワーホリ1年目の前半に経験した仕事でした!
好奇心旺盛安田
ワーホリ5ヶ月目の現時点で私が思うのは、英語がある程度しゃべれるようになってからオーストラリアに来てよかったということ。英語がしゃべれるという事実と自信があると、選択肢の幅が広がるからです。
英語への恐怖心が減ると、いろんな仕事に挑戦してみよう!と思うことができるようになります。4年前のカナダ留学当時の英語力では、ローカルレストランにレジュメを持って行ってみようなんて、そもそも思わなかったでしょう。
英語力がまったくなくても、お金を稼ぐことはできるし生きてもいけますが、英語をしゃべれた方が単純に楽しいですよ。
また、せっかくのワーホリなんだから、自分の好きなように時間を使っていいということを決して忘れてはいけません。仕事を辞めたくなったら辞めていいし、別の都市に移動したくなったら移動していいんです。
一生に一度のワーホリ、限られた貴重な時間を使って、嫌な思いをする必要はまったくありません。海外とはいえ世の中には理不尽な人もいるし、小さな町に何ヶ月も住んでいるとやがて飽きてしまいます。
嫌になったときは、自分の手で環境を変えるしかありません。
オーストラリアは広いし、世界はもっと広いです。自分の好きなように過ごしましょう。
さて、オーストラリアでのワーホリ1年目、後編はまずはパースへ!今後の仕事も、別記事で随時更新していきます。
ワーホリ中の方や、これからワーホリに来る方の参考になれば幸いです。
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