こんにちは!オーストラリアでワーキングホリデー中の安田ケリー(@kry_ysd)です。
オーストラリアのワーホリでできる特別な体験と言えば!そう!ファームジョブ!
その名の通り、農業の仕事です。
高知県出身安田
オーストラリアでファームジョブをすることには、実質的なメリットもあります。
政府に決められた期間以上ファームで働くと、1年のワーホリビザを2年に延長できるセカンドワーキングホリデービザ、2年を3年に延長できるサードワーキングホリデービザを申請することができるのです(オーストラリア政府のホームページを要チェック)。
好奇心旺盛安田
ということで、クイーンズランド州のエア(Ayr)で、人生初のファームジョブを体験してきました!
今回は、そのエアという街と、パンプキンファームでの仕事内容、そして優良ファームの見つけ方についてご紹介します。
ケアンズからエアまでの行き方
エアまでは、ケアンズからGreyhound(グレイハウンド、長距離バス)を利用します。
直行便は1日1本、所要時間は約7時間。
約3時間走ったところのカードウェル(Cardwell)で、一度休憩があります。
(カードウェルの名物はクラブサンドイッチ)
エアに着く手前のタウンズビル(Townsville)で多くの人が下車しますが、エアまで行く場合はそのまま乗っていて大丈夫です。
エアの街について
人口約8,700人程度(2016年)の小さな街ですが、ColesやWoolworths、K Hub(Kmartの田舎ver.)などもあるので、生活必需品やファームジョブに必要な道具は、このエアだけでも揃えることができます。
($5以上のものは売っていません!が謳い文句のSilly Solly’s)
この周辺にあるバックパッカーズでは、周辺のファームの仕事を斡旋してくれるそう。
図書館や映画館、市民プール、スポーツジムの他に、ナイトクラブ、カフェやパブもいくつかありました。
これは街の中心にある不思議な噴水。定期的に色が変わります。
初日は意味不明すぎて戸惑ってしまいましたが、次の日から「今日は何色かな〜♪」と地味に楽しみでした。
(なんでこの色にした?って色よね)
Ayr観光♂️
郵便局の前の赤いベンチかわいー!
噴水の写真撮ってたら一緒に撮ってあげようか?って親子が声掛けてくれてハッピー!
滞在は短かったけど大好きな街になった
Next is! pic.twitter.com/62X1LqkUVj— 安田ケリーCairns (@kry_ysd) September 28, 2022
ファームについて
Twitterで、当時このファームで働いていた日本人の方に連絡を取り、ファームのマネージャー(コントラクター?確認不足)を紹介してもらいました。
私が働いた期間は、2022年9月中旬〜下旬の約2週間、全7回。
歯の治療でやむなく一時帰国することになり、オーストラリアに戻ってこられるのがいつになるか不明だったため、そのまま辞めました。
ファームの場所とピックアップ
職場となるファームは、エアの中心部からさらに車で約40分のガムルー(Gumlu)というところにあります。
私は車を持っていなかったので、同じファームで働いている人にピックアップ代として往復AU$5〜7(人によって違う)支払い、毎回送迎してもらっていました。
仕事内容
この時季に収穫できたのは、パンプキン(かぼちゃ)、キューカンバー(きゅうり)、ウォーターメロン(スイカ)。
仕事内容は主に、ピッキング、パッキング、ソーティングです。
この記事にも少し書きましたが、私はパンプキンとウォーターメロンに関わるチームに配属され、ピッキング、ソーティング、カッティング、ウィーディングを経験しました。
ピッキングは、地面になっている作物をどんどん拾い上げて、トラクターに取り付けられているベルトコンベアーに乗せていく作業。
カッティングは、そのピッキングがしやすいように、事前にパンプキンやウォーターメロンのツルを切る作業。
ソーティングは、ピッキングした作物を、大きいものと小さいもの、そして虫食いなどにより商品にならないものに選り分ける作業。
ウィーディングは、畑の雑草をひたすら抜く作業です。
給料形態
フルタイム雇用で、AU$27の時給制、お給料は1週間に一度、口座振込で支給。
きゅうりチームは取れ高による歩合制だと聞いたので、同じファームでも作物によって給料形態が異なることもあるようです。
スーパーアニュエーション(確定拠出年金制度)有り、ペイスリップ(給与明細)ももらえるので、セカンドやサードビザの申請も可能。
私が働いたのは、全7日間で55.25時間労働(1日6〜9時間)、お給料はAU$1,267.75(約114,214円)でした。
宿泊先
エアの中心部からすぐのところにある、ファームが所有しているアコモデーションの一つに滞在しました。
(アコモデーションのある通り)
一軒家で、オウンルーム(1人部屋)が6つ、シェアルーム(2人部屋)が2つ、合計10人での生活です。このときは、男女比=6:4、日本人5人、韓国人3人、フランス人1人、アルゼンチン人1人でした。
バスルーム(ユニットバス)2つとキッチン1つは共用。みんな同じ時間に家を出発し、帰ってくる時間もだいたい同じなので(チームによって多少は前後しますが)、仕事前後のバスルームは毎日取り合い譲り合いです。
ケアンズのバッパーで友達になった日本人女性と2人で行き、それぞれオウンルームを希望したものの、このときは空きが無かったので、とりあえず2人部屋に住むことに。
空いたら移っていいよとのことでしたが、別の2人部屋に住んでいた人たちもオウンルームが空くのを待っていたようで、私の滞在中にその順番が回ってくることはなく、結局ずっと2人部屋でした。
(私たちが住んだ2人部屋)
(クローゼットもあるよ)
実はこのアコモデーション、問題がいくつかありました。
その問題の1つ目。この2人部屋、ダブルベッドが1つしか無かったんです。
寝相はめちゃくちゃいいらしい安田
女子2人が寝ることは可能なサイズではありますが、寝返りを盛大に打つことはできません。ある程度気心が知れた人とならいいですが、全くの見ず知らずの人と一緒に寝るのはだいぶ気を遣うだろうなと感じました。
お給料や勤務時間の管理をしてくれていたマネージャーが、何度か「今度ベッド持っていくね!」と言ってはいたんですが、私の滞在中にその“今度”はありませんでした。
ベッドにばかり気を取られてはいけません。これが2つ目の問題点。
上の写真ではほとんどわかりませんが、この部屋にある2ヶ所の窓、両方とも窓ガラスが3分の1ほど無いんです。
(隣の家側の窓!右3分の1がガラスなし)
(裏庭側の窓!右3分の1がガラスなし)
もう一度言います。“窓が閉まらない”のではなく、“窓ガラスが無い”んです。網戸なので虫は入ってきませんが、これには友人とともに驚愕…!
これまでの人生の中で、地元高知と兵庫、カナダ、東京、神奈川の計8つの家に住みましたが、窓ガラスがない家はなんと今回が初めて!w
引っ越してきた初日に気がついたものの、もちろん為す術もなくこのまま就寝。オーストラリアでは冬にあたる9月中旬でしたが、寒さを感じて目が覚めたのはこの翌日の早朝だけでした。それもそれですごい。
ここまででも日本ではなかなかできない特別な体験(w)ですが、トドメに3つ目の問題点です。
この家、各部屋はおろか、玄関にすら鍵がありませんでした。
あんぐり安田
窓ガラス同様、これまで鍵のある家にしか住んだことがなかった私は、これに気がついたときは言葉を失いました。机がないことに不満を感じていた最初の自分をブン殴りたいです。
しかも、これまた“鍵が閉められない”のではなく、“そもそも鍵自体がない”パターン。“家”の概念が無さすぎだろこの家。
治安が良いのか知りませんが、毎日全員が同じ時間帯に家を開ける家なので、ちょっと不安です。出かけるときは毎回、貴重品すべてを重いスーツケースの中に入れ、鍵をかけていました(幸い何のトラブルもありませんでした)。
ファームジョブに必要な道具
仕事が始まる数日前にお店(K Hubやホームセンターなど)を周り、仕事で使う道具を用意します。
帽子($4)、手袋(3つで$10)、短パン($5)、サングラス($5)を新たに購入。
ファームジョブに必須の蛍光カラーの長袖シャツは、この部屋の前の住人が置いていってくれたものが2枚あったので、それを使わせてもらうことにしました。
短パンの下には、日本から持ってきたUVカットの10分丈レギンスを着用。それで足首が隠れない場合は、長い靴下も必要です(紫外線が直接当たる部分がとにかく焼けます)。
好ましいのはワークブーツだけどまあなんでもいいよ!とのことだったので、普段から履いていたスニーカーで挑むことに(たった7日の仕事で見事ボロボロになったので捨てて帰りました)。
水筒は、1.5Lのペットボトルで代用。毎日凍らせて持っていっていました。
お弁当箱代わりのタッパーは、K Hubで一番安いものを購入。
その水筒とお弁当を入れる保冷バッグは、ColesやWoolworthsで購入可能です。
仕事中に汗を拭くタオルや、日焼け止めも忘れずに。
(とある日の安田の服装。露出していた足首だけ真っ黒に泣)
ファームでの仕事
ヘンテコゆかいなアコモデーションに住み始めたのは水曜日でしたが、仕事自体は翌週の月曜から開始しました。
ここからは、仕事開始日から最終日までの全9日間をご紹介します。
0日目、仕事スタート前に同じチームの人たちと休日を過ごす
仕事が始まる前の週の金曜日、同じアコモデーションに住んでいた韓国人男性が「飲みに行くけど来ない?」と誘ってくれました。
何も知らずについていくと、そこには翌週から私が配属されるパンプキンチームのメンバーが。
私はこのときまだ自分の配属先を知らなかったんですが、彼はすでに知っていたようで、チームのみんなを紹介してくれました(彼らは別のアコモデーションに住んでいたので、彼が誘ってくれなかったら仕事前に会うことはなかったです)。
(パンプキンチーム!の一部!)
この翌日には、みんなでエアから車で約1時間半のところにあるボーエン(Bowen)のビーチへ。
ちょっとしたトラブルもみんなで乗り越えたし、シュノーケルを貸し借りしながら泳いだりして、楽しい休日を過ごしました。
1日目(月曜日)、「そりゃみんなホスピタリティ行くわ!」
人生初のファームジョブ、いよいよ初日!
5時過ぎに起床し、6時に家の前までピックアップに来てくれた車に乗り込みます。
ファームに向かう途中、なんと野生のカンガルーを見ました!みんなで「おおーっ!」と感動。
動物大好き安田
7時前に、休憩やランチタイムを過ごす「シェッド」と呼ばれる倉庫に到着。荷物を置いて、他のチームの人たち(ほぼ日本人)に挨拶しました。
人数の関係で、一緒にエアに来た友人がこの日だけ別々のチームに。ひとりで不安だったんですが、パンプキンチームのメンバーとはすでに知り合っていたことで、精神面でとても楽に仕事が始められました。
作業と休憩のタイミングは、前後することもありますが、基本的にはこんな感じです。
- 7:00〜9:30、作業
- 9:30〜10:00、休憩(スモークタイム)
- 10:00〜12:30、作業
- 12:30〜13:00、休憩(ランチタイム)
- 13:00〜15:30、仕事(延長する日もあり)
シェッドから車で畑の方に行き、7時に仕事がスタート。
声を掛けてくれた例の韓国人男性に「I’m nervous.」と言うと、「Why!」と笑ってくれました。
(初めて見る広大なかぼちゃ畑)
まずはウィーディング(草むしり)から!初めて見るこの機械に乗り込みます。
(6人乗りのウィーディングマシーン)
運転席の後ろの席に座り、見よう見まねで草むしりを開始。
途中、雑草だと思って抜いたものが新しい芽だったようで、「It’s pumpkin!」と言われてしまいました。思わず「Sorry!」と言うと、「That’s ok. It’s your experience.」と笑ってくれたのでホッとしました。
かぼちゃプリン大好き安田
ロウ(row、畝(うね)のこと)を変えながらを2往復くらいしたあと、機械の燃料が尽きたので、最後の1往復は歩きながら雑草を抜きました。
30分間の休憩を挟み、ウィーディング再開。途中でオーナーのような人から指示があり、パンプキンがゴロゴロとなっている別の畑に移動します。
このファームが育てているパンプキンは3種類あり、この日はクイーンズランド・ブルー・パンプキン(Queensland Blue Pumpkin)という一番大きな品種のものを収穫することに。
男性陣4人は、地面からパンプキンを拾い上げ、トラクターに取り付けられているベルトコンベアーに乗せていきます。これがピッキング。
私を含む女性陣2人は、トラクターの上での作業です。ジョージというバヌアツ人(だったはず)の指示の下、ベルトコンベアーに乗って流れてきたパンプキンを、大きいものと小さいもの、虫食いなどで商品にならないものの3つに選り分け、ビン(bin)と呼ばれる巨大な段ボールの箱に詰めていきます。これがソーティングです。
(ピッキング、ソーティング後のクイーンズランド・ブルー・パンプキン)
そのあと、別のロウでカッティングと呼ばれる作業です。
ピッキングがしやすいように、パンプキンのツルを切り、特定のロウに集めながら進みます。
(ロウに集められたパンプキン)
この日はこの作業が一番キツかった!
立ったりしゃがんだりして腰を使うし、9月(冬)のくせに炎天下で暑いなんてもんじゃありません!
初ファームジョブ安田
カフェやレストランの仕事を選ぶ人が多い理由がわかりました。
今でこそホスピタリティジョブもセカンド申請の対象ですが(2022年9月現在)、ファームやファクトリージョブのみだったコロナ前は、セカンドビザを取りたい人全員がこのキツイ仕事を頑張っていたんだなと思うと感動します。
2往復ほどしたあと、やっと合図があり休憩へ。
最後はカッティングの続きを片道と、機械でのウィーディングをロウを変えながら3往復ほどし、この日は15時半に終了しました。
【1日目のスケジュール】
- 7:00~9:45、ウィーディング
- 9:45~10:15、休憩
- 10:15~12:30、ウィーディング、パンプキンのソーティング、カッティング
- 12:30~13:00、休憩
- 13:00~15:30、パンプキンのカッティング、ウィーディング
帰りの車内で、韓国人男性が「How was your first day?」と聞いてくれたので、「めっちゃ疲れた!!!!」と言うと笑っていました。
どんな音楽が好きかというのも聞いてくれたので、「ロックバンド!」と返答。アプリを使って流してくれた曲の中に、私の大好きなワンオクの新曲『Save Yourself』もあって大喜びです。
oorer安田
2日目(火曜日)、ひたすらソーティングでヘトヘト
ファームジョブ2日目。昨日は別チームのヘルプに行っていた友人も、今日からは同じチームで作業します。
最初はウィーディング。機械が無かったので、歩きながら進みます。
片道だけ終わると違う畑に移動し、今度は機械を使用。雑草が昨日よりも多い上に、筋肉痛も相まって結構キツいです。
30分間の休憩のあと、次はひたすらパンプキンのソーティング。
なんと8+7+8+3の合計26ビンを一気に作り上げ、もうヘトヘト!後半は友人と無駄口を叩き合いながら作業できたので気が紛れましたが、ひとりだと精神的にもキツそうです。
また、ビンにパンプキンを入れるときに重さで音が出てしまい、投げているつもりはないのに「投げないで!」と言われるのが苦痛でした。
非力安田
13時頃に遅めの休憩を取り、最後はひたすら機械でのウィーディングで締め。
【2日目のスケジュール】
- 7:00~9:45、ウィーディング
- 9:45~10:15、休憩
- 10:15~13:00、パンプキンのソーティング
- 13:00~13:30、休憩
- 13:30~15:30、ウィーディング
ギャル安田
3日目(水曜日)、初めての残業!ここ3日で一番しんどい
3日目、ひたすらパンプキンのカッティングとソーティング。しかも、初めての残業!
この日がこの週で一番しんどかったし、機械でのウィーディングがどれほど楽かということに気がつきました。
最初の作業はカッティングで、大きなハサミを使ってロウ1.5本分のパンプキンをひたすら切断。ワンオクの曲を流して友人と熱唱しながら進みます。
1回目の休憩後は、別の畑でカッティング。背の高い雑草が生えていて歩くたびにチクチクする上に、ツルにトゲのあるパンプキンだったので、友人と「トゲトゲ地獄」と命名しました。
この品種は、ケント・パンプキン(Kent Pumpkin)、別名「ジャパニーズ・パンプキン」。日本でも馴染みのある緑ものです。
作業の合間に集合がかかり、マネージャーがパンプキンを割り、なにやら中身の説明が。そのあとなぜかそのパンプキンを私にくれたので、日本人の男の子に投げつけるふりをすると(何をやってんねん)、みんな大爆笑。
ちょっとした冗談でも疲れているみんなが笑ってくれることがわかり、楽しくなりました。
別の畑に移動してソーティングも行い、2回目の休憩へ。
最後はひたすらソーティング。
作業中、ジョージが突然何かを指差して叫んだのでそちらの方向を見ると、野生のカンガルーが畑の中を駆け抜けていくのが見え、みんなで声を上げました!
感動安田
終業時間の15時半ぴったりにひと段落ついたので喜んでいると、なんとまさかの残業に!
顔面ブチ切れで作業し、8時間50分の労働を終えました。
(この日最後の収穫分とジョージ)
【3日目のスケジュール】
- 7:00~9:45、パンプキンのカッティング
- 9:45~10:15、休憩
- 10:15~13:15、パンプキンのカッティング、ソーティング
- 13:15~13:45、休憩
- 13:45~16:20、パンプキンのソーティング
夜人間安田
夜、マネージャーと仕事のやりとりをしてくれていた友人が「明日パブリックホリデー(祝日や祭日)になったから、うちらのチームは仕事休みだって!」と。
エリザベス女王が亡くなった追悼で、オーストラリアも急遽パブリックホリデーに。パブリックホリデーに働く人には1.5倍のお給料を支払わなければならないので、人件費を懸念する雇用側は仕事を休みにすることが多いのです。
エアは星が綺麗な街だと聞いていたので、「明日休みになったし見に行ってみようよ!」と友人と外へ。
暑いし蚊にいっぱい刺されて正直星どころじゃなかったけど、友人と当時ハマっていたギャルのノリで他愛もない会話をしたのがいい思い出となりました。
4日目(木曜日)、唐突のパブリックホリデーで休みに
久しぶりに二度寝して、昼間はブログを書き、夕方は友人とスーパーへ。夜はゆっくり過ごしました。
この日、初任給をGET!2日間で16時間労働、$367!初めて海外で稼いだお金に感動しました。
5日目(金曜日)、ピッキング初体験!
昨日一日休んだものの、筋肉痛は全然マシになりません。全身が痛いです。
仕事としては4日目のこの日、初めてウォーターメロン(スイカ)に携わりました。パンプキンと同様、私はソーティングのポジションに。
ウォーターメロン、めちゃくちゃ楽!!!パンプキンより断然小さいし軽いので、身体的にも精神的にも気楽でした。ずっとウォーターメロンがいい!
…そんなわけにもいかず、30分間の休憩後に、ひょうたんのような形をしたバターナッツ・パンプキン(Butternut Pumpkin)という品種のカッティングとソーティング、そしてついにピッキング初体験!
3種類の中では一番軽い…とはいえ1つ2〜3kgくらいはあるし、腰を使うピッキングが重労働なことに変わりありません。
しかも、サイズが小さい分、1つのビンがいっぱいになるのに時間がかかります。
(バターナッツはスープにして食べることが多いとか)
2回目の休憩後も、ひたすらこのバターナッツのピッキングとソーティングです。
しんどそうな私と友人を見て、マネージャーが「君たちのピッキングは今日だけだから!来週から新しい人来るから今日だけがんばれ!」と。毎日ピッキングをやっている男性陣(たまに女性もいる)はすごいなあ!と本気で思いました。
ピッキングとソーティングが終わったあとは、複数のビンを上に積み重ねられるように、バターナッツをテトリスのごとく並べ替えて高さを調整します。これが地味にしんどかったです。
(積み重ねられたバターナッツのビンたち)
【5日目のスケジュール】
- 7:00~9:30、ウォーターメロンのソーティング
- 9:30~10:00、休憩
- 10:00~12:30、パンプキンのカッティング、ソーティング
- 12:30~13:00、休憩
- 13:00~15:30、パンプキンのピッキング、ソーティング
体力皆無安田
毎日いろんな種類のパンプキンと格闘しているAyrでのファーム生活☆
酔っ払ってブチこける以外で脚がアザだらけになったことなんて今まで無かったよね☆ pic.twitter.com/KNFcmKV4G1— 安田ケリーCairns (@kry_ysd) September 23, 2022
6日目(土曜日)、仕事後に会社の記念パーティーへ!
木曜日が急なパブリックホリデーで休みだったので、この日が振り替えで仕事に。時給は同じです。
1回の休憩を挟んで、ひたすらバターナッツのソーティングを行いました。
夜にマネージャーの会社の記念パーティーがあったので、早めに切り上げることに。
【6日目のスケジュール】
- 7:00~10:30、パンプキンのソーティング
- 10:00~10:30、休憩
- 10:30~13:30、パンプキンのソーティング
夜の仕事歴の方が長い安田
この日仕事だったのは私たちのチームだけだったので、マネージャーが送迎してくれました。
帰りにコンビニ(のような小さなローカルショップ、売店)に寄ることになり、みんなが「アイス!」「ジュース!」と騒ぐ中、私ひとりだけ「ビール!!!!」と連呼。すると、マネージャーがビールを箱買いしてみんなに配ってくれました!
車内で早速乾杯し、なんと運転手であるマネージャーもゴクゴクと飲酒!
そう、オーストラリアでは、血中アルコール濃度が0.05以下であれば車を運転してもOKなんです。人にもよりますが、1時間に缶ビール1杯程度ならセーフだそう。日本との違いを目の当たりにしました。
(オーストラリアのビール、Great Northenで乾杯!)
夕方、会社の記念パーティーへ。
同じアコモデーションの人たちとリビングで集合したら、パンツの色が3人同じ!仕事の日はみんな作業着なので、「たまにはおしゃれしたいじゃんねえ?」と笑い合いました。
(シャツが柄なのも被ってるやん)
記念パーティーは、エアの中心部にあるビュッフェ形式の中華料理レストランで開催。
BYO(Bring Your Own)可のお店で、各自好きなアルコール類を持ち込むことができました。このシステムも、オーストラリアならではです。
リカーショップで買ったビールを持参し、マネージャーや他の従業員たちと話しながら食事しました。
(どこに行っても酒を並べてしまいがち)
昼間の売店の一件で私が酒飲みなことがわかったマネージャー、何度も「Yurika! Cheers!」。
お酒を飲んだらIQが超低下安田
酒は世界共通のコミュニケーションツール。ここエアでも、それを実感しました。お父さんお母さん、お酒が飲める体に産んでくれて本当にありがとう!
2軒目では他のチームの日本人従業員に話しかけてみたり、3軒目ではエア唯一のクラブに初潜入したりと、しっかり満喫しました。
7日目(日曜日)、工夫して休日を楽しむ
エアの街には娯楽が少ないので、自分たちで工夫して休日を過ごします。
友人に頼まれて髪をブリーチしたり(わたくし実は美容師の資格を持っております)、部屋で一緒にお酒を飲みながらNetflixでアニメを鑑賞したり。スパークリングワインが開栓時に大爆発したのは、この部屋で一番の爆笑メモリーです。
(このあとスパークリングワイン大爆発。てかこれよく見ると生ハムにハエ止まってね?)
8日目(月曜日)、パンプキンが憎たらしい
仕事としては6日目。2回の休憩を挟み、1日中ひたすらバターナッツのソーティングでした。
疲労の蓄積か、なんだか超イライラ!バターナッツが憎たらしかったです!でもこれも人生!パンプキンライフ!
【8日目のスケジュール】
- 7:00~9:40、パンプキンのソーティング
- 9:40~10:10、休憩
- 10:10~12:40、パンプキンのソーティング
- 12:40~13:10、休憩
- 13:10~15:30、パンプキンのソーティング
パンプキンシンドローム安田
9日目(火曜日)、パンプキンファーム最終日!
全7回のパンプキンファームジョブ、いよいよ最終日!
初日は正直「こんなキツい仕事、7回もやれるの!?」と思ってたんですが、そんな仕事でも、こんなに憎たらしいパンプキンでも、最後の日となると名残惜しくなります。
…という私の気持ちを悟ってか、一日中ひたすらバターナッツのソーティング、しかも16時半まで残業。しんどい!
休憩中は、徳島県出身の男の子と四国ネタで盛り上がりました(高知はドンキないし民放も3つしかねーよ!)。
帰り道、ソーティングで一番お世話になったジョージに「仕事で日本戻るの?」と聞かれたので、歯の治療のことを説明すると「Good choice.」と言ってくれました(このときワーホリ中に一時帰国するのが悔しくてたまらなかったけど、ジョージのこの一言に救われました)。
一緒に仕事した期間は短かったけど、送迎時に話しかけてくれたおかげで徐々に打ち解けられたのが嬉しかったです。
(Thank you ジョージ!)
【9日目のスケジュール】
- 7:00~10:00、パンプキンのソーティング
- 10:00~10:30、休憩
- 10:30~13:00、パンプキンのソーティング
- 13:00~13:30、休憩
- 13:30~16:30、パンプキンのソーティング
夜人間安田
というわけで、エアでのパンプキンファームジョブ、これにて終了!
帰宅後、友人が「職業体験お疲れ様!」と労ってくれました(ほんとにただの職業体験だったよな)。乾杯をしたあと、ふたりで夜の散歩に。
ワーホリを開始してすぐに仲良くなってエアまで一緒に来て働いた彼女とも、ここで一旦お別れです。今後のプランはそれぞれ違うけど、またオーストラリアのどこかで会おうねと話しました。
これまで湿っぽい話になりそうになるたびに「あ、それもういっちゃう?語っちゃう?」と茶化し合って流してきたので「この日ついに…?」と思っていましたが、なんとまさかの普段通りのギャルテンションで、しかも謎に横浜と浦安の家賃のプレゼンをし合って帰宅し就寝。
ギャル安田
初めてのファームジョブの感想
以上、2週間のエアでの生活と、全7日間のファームジョブの体験をお伝えしました!
作業内容への率直な感想としては、パンプキンファームは体力的にキツい!
他のファームをまだ経験していないので比較はできないんですが、単純にモノが重いので、パンプキンを動かすたびに腕に力がいるし、腰にも負担がかかります。
ストロベリーなど、低い位置にできている作物のファームにも腰痛問題はあると聞きますが、1つ1つがパンプキンより重い作物はあまり思い浮かばないので、そういう意味ではパンプキンファームの仕事は結構な重労働だと言えるでしょう。
毎日仕事のあとすぐに眠くなるし、筋肉痛もずっと治りませんでした。
(ビンに収まる友人とパンプキン畑)
このファーム自体は、きちんとした、いわゆる優良ファームでした。
仕事のミスへのペナルティがあるわけでもないし、お給料もペイスリップもきっちりくれます。支払いが遅れたこともありません。
シーズンや作物の出来具合にもよりますが、週に5〜6日間働くことも可能です。
鍵と窓はないけれどw、住むところも提供してくれます。
記念パーティーでは、マネージャーがすごく気を使って各テーブルを回り、ワーカー全員に話しかけてくれたので、とてもアットホームな会社だなと感じました。
働き始めてすぐに一時帰国せざるを得なくなってしまったので、辞めることを言い出しにくかったんですが、嫌な顔をされるどころか、むしろ「オーストラリアには戻ってくるの?またウチ来なよ!」と言ってくれてホッとしました(アレルギーを発症する可能性のあるマンゴーのピッキングの仕事だったのでお断りしましたが)。
労働自体はきつかったけど、チームのみんなのおかげで大きなミスもしなかったし、同じアコモデーションに住んだ人たちも親切だったので、たったの2週間だけでも働いてよかったです!
また、友人のおかげで働く前の準備もスムーズにできたし、ファームジョブはキツいことばかりじゃなく楽しいこともあるというのを知ることができました。
一時帰国からオーストラリアに戻ってきてからは、ケアンズでホスピタリティジョブをしていましたが、次はパースでファームジョブに再チャレンジすることに!これを決めることができたのも、このパンプキンファームが楽しかったからです。次はどんなことをするんだろう、楽しみ!
優良ファームを見つけるコツ
オーストラリアに無数にあるファームの中から優良ファームを見つけるには、ファームの求人募集に応募するのではなく、そこで働いているワーカーに話を聞き、求人の有無を問い合わせるのがおすすめです。
良いことだけを書いている求人より、すでにそこで働いている人から聞く話の方がリアルなので、そのファームの実態がよく分かります。
ファームジョブをしている友達や知り合いがいない場合は、Twitterでファームジョブのことをつぶやいている人に求人情報を問い合わせるのも一つの手ですよ(その人の過去のツイートも見て判断してくださいね)。
ファームジョブには必ず当たり外れがあるので、働く前にできるだけたくさん情報収集をして、自分で見極めることが大切です。
この記事が、オーストラリアでのファームジョブを検討している方のお役に立てますように!
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