こんにちは!オーストラリアでワーキングホリデー中の安田ケリー(@kry_ysd)です!
2022年8月にワーホリを開始し、ケアンズ観光生活、エアでのファーム生活、歯の治療による一時帰国、そして再びケアンズでのホスピタリティジョブ生活を経験し、お次はパース市内から電車とバスで3時間のところにあるドニーブルック(Donnybrook)という街へやってきました!
シティジョブに飽きた安田
エアでのファームジョブではパンプキンに携わりましたが、今回のドニーブルックではリンゴとプラム(スモモ)!
所変われば気候もガラッと変わる広大なオーストラリア、場所によって育つ作物も異なります。
能天気安田
今回は、ドニーブルックの街と、そのリンゴファームとプラムファームでの仕事内容についてご紹介します。
目次
パースからドニーブルックへの行き方
ドニーブルック(Donnybrook)は、パース市内から電車とバスで南へ約3時間のところにあります。
電車とバスのチケットは、Transwaで予約可能です。
まずは、パース駅(Perth City Station)のプラットフォーム3から、2時間半かけてバンバリー・ターミナル(Bunbury Terminal)へ。
(パース駅のプラットフォーム3)
(プラットフォーム3は改札の外にあるので注意!)
バンバリー・ターミナルへの到着時刻は遅れることがありますが、ドニーブルック行きのバスは電車の到着を待ってくれているので心配は無用です。全乗客のバスへの乗り換えが終わり次第出発します。
約30分後、ドニーブルックのバスターミナルに到着!
(ドニーブルックのバスターミナル)
ドニーブルックの街
ドニーブルックは西オーストラリア州のリンゴ栽培の中心地で、街中には至る所にリンゴのオブジェが。
(青リンゴがいっぱい!かわいい!)
バスターミナルからすぐのところにあるアップル・ファン・パーク(The Apple Fun Park)は、綺麗に整備された大きな公園です。
種類豊富な遊具と、公園内に設置されているBBQ設備で、子供から大人まで楽しめます。
(リンゴ激推しやん)
(公園内にいるキャラクター)
前回のファームジョブで滞在したエアには、食料品や日用品が揃うColesやWoolworths、ファームジョブで使う道具を買うことができるK Hub(Kmartの田舎ver.)がありましたが、ドニーブルックには、ColesもWoolworthsもK Hubもありません。
IGAという小規模なスーパーが1つあるのみで、食料品の値段も少しお高め。
仕事で使う道具(蛍光カラーの長袖シャツ、帽子、手袋、靴、靴下など)もほぼ売っていないので、パース市内などで事前に買い揃えておきましょう。
おすすめスポット①カフェ・ティファニーズ
ドニーブルックの街にはいくつかカフェがありますが、中でも女子に人気なのがカフェ・ティファニーズ(Cafe Tiffany’s)。
その名の通り、ティファニーブルーを基調としたかわいい内装です。
(とある日曜日の朝の店内の様子)
毎日8時半から14時半までオープンしているので、モーニングでもランチでも楽しめます。
(ビーフバーガー!)
カフェ・ティファニーズ(Cafe Tiffany’s)
住所:78 S Western Hwy, Donnybrook WA 6239
営業時間:8:30〜14:30
休日:無休
おすすめスポット②フルーツ・バーンのオーチャード・カフェ
新鮮な野菜や果物を使ったスムージーやドーナッツ、ホームメイドのアップルパイが楽しめるのは、フルーツ・バーン(The Fruit Barn)内にあるオーチャード・カフェ(Orchard Cafe Donnybrook)。
フレンドリーなオーナーに、おすすめメニューをぜひ聞いてみてください。
(ミックスベリースムージー)
(黄色いのはパンプキン、赤いのはビーツのドーナッツ!)
オーチャード・カフェ(Orchard Cafe Donnybrook)
住所:78 S Western Hwy, Donnybrook WA 6239
営業時間:(月〜金)5:00〜14:30、(土)7:00〜14:30
休日:日曜
Facebook:http://facebook.com/theOrchardCafe
おすすめスポット③ドニーブルック・ホテルのバー
ドニーブルックでお酒を飲むなら、ドニーブルック・ホテル(Donnybrook Hotel WA)のバーへ。
平日は16時半から17時半までがハッピーアワー!ビールのみですが、通常価格からAU$2ほど安くなります。
(私のおすすめは赤いROGERS’!)
ドニーブルック・ホテル(Donnybrook Hotel WA)
住所:64 S Western Hwy, Donnybrook WA 6239
休日:無休
おすすめスポット④プレストン・リバー沿い
休日のピクニックや朝夕の散歩におすすめなのが、プレストン・リバー(Preston River)沿い。
ベンチでおしゃべりするも良し、整備された芝生に寝転がるも良し。
夕方から夜にかけては、野生のうさぎを見ることができます。
(安田お気に入りのチル場所)
ドニーブルックの気候
私が滞在した2月は、オーストラリアでは真夏に当たる時期。
最高気温が31〜36℃の日が1週間ほど続くときもありましたが、夜は20℃前後まで下がるので、エアコンがない部屋でも問題なく眠ることができました。
晴れの日が多く、湿度が少ないのも西オーストラリアの夏の特徴。
乾燥しているおかげで昼間でも風は冷たいので、風がある日はファームでの作業時も暑さが和らぎます。
また、驚いたのはその日照時間の長さ!なんと、この時期のドニーブルックは19時頃まで明るいんです。
それまで住んでいたケアンズでは18時頃にはもう真っ暗だったので、ドニーブルックに来た当初は体内時計の調整が必要でした。
そして、ドニーブルックは星が綺麗!
真夏でも夜は寒いおかげで、日本にいるときと同じ感覚でオリオン座を眺められたのが嬉しかったです。
星好き安田
ワーキングホステルに滞在
ドニーブルックで滞在したのは、ワーキングホステル。入居者に近隣のファームの仕事を斡旋してくれるバックパッカーズのことです。
Twitterで、ドニーブルックのファームについてのツイートをしていた人にDMを送り、このワーキングホステルのオーナーの連絡先を教えてもらいました。
ちょうど人が入れ替わるタイミングだったようで、オーナーに連絡をした2週間後に入居。時期によっては待たなければならない可能性もあるので、入居したい場合は早めに連絡を取りましょう。
このワーキングホステルは大きな一軒家で、6人部屋が1つ、4人部屋が4つ、2人部屋が3つ。オーナー夫婦の部屋もそれぞれ別にあります。
ベッドの数だけだと最大28人ほどの収容が可能だそうですが、オーナーが満室にするのは嫌いだそうで、私が滞在していた期間は最大でも22人でした。
大きなキッチンとリビングルーム、バスルーム3つは共有。
キッチンには大きな冷蔵庫が6台あり、冷蔵室と冷凍室が1人1段ずつ与えられます。バッパーあるあるの、先住民に占領されて食材が置けない問題は発生しないので安心です。
(広々としたキッチン)
(キッチンの反対側にあるリビング)
レントは1週間AU$150、デポジットはレント1週間分のAU$150です。
デポジットは、最低1週間前に退去の報告をすると返ってきます(実際は最後の週のレントに当てられました)。
部屋にはシーツ、掛け布団、枕の他に、服が収納できるチェスト、日用品等を入れることができるボックス、洗濯物を入れるためのカゴが備え付けられています。
(4人部屋にある二段ベッド)
ワーキングホステルのメリット
ワーキングホステルの最大のメリットは、仕事を斡旋してくれること。
周辺にはいくつかのファームとファクトリーがあるので、1つの職場で仕事がうまくいかなかったり、そこで取れる作物のシーズンが終了してしまっても、他の場所での仕事を紹介してもらえます。
実際、一番最初に就いた仕事(リンゴの接ぎ木)が身体的にキツいとホステルのオーナーに相談したところ、すぐに別のファームでの仕事(プラムのピッキング)を紹介してくれました。
1つのファームと直接契約するよりも選択肢が多いので、初めてファームジョブに挑戦する人や、体力に自信がない人にはおすすめです。
また、ワーキングホステルに住むと、他のファームに勤めている人たちと収穫物を交換できるので、いろんな作物が手に入ります!
このときは、みんなが持って帰ってきてくれたトマト、プラム、リンゴを毎日もらって食べていました。
(ドニーブルックといえばリンゴ!)
(グレープはレア!)
一緒に住む人の数が多いので、出会いも同じくらいたくさんあります。
このとき住んでいたのは、日本人11人、台湾人3人、香港人1人、韓国人1人、トンガ人が2人、その他ヨーロッパ圏の国の人が4人。キッチンやリビングで、よく国際交流が行われていました。
国際交流大好き安田
ワーキングホステルのデメリット
ワーキングホステルには、一緒に暮らす人の数が多いがゆえのデメリットも。
エアのパンプキンファームで働いたときは、ファームが所有するアコモデーションに10人で住みましたが、ホステルとなると、収容可能人数はそれよりも多くなります。
このホステルは、大人数のでの生活によるルールの崩壊を避けるためか、ハウスルールがかなり厳しかったです。
(冷蔵庫に貼ってあるハウスルール)
キッチンのコンロの使用は20時半まで。しかも、1週間単位で掃除当番が決められ、当番の人は20時半からキッチンの掃除とゴミ出しを行わなければなりません。
共有スペースは21時半消灯で、深夜のパーティーなんてもってのほか!私は22時以降に部屋で髪を乾かしていたら、部屋にいたオーナーに音が聞こえたようで、注意を受けてしまいました。
シャワーは1人10分まで。実際にはお湯が出なくなったりすることはないので10分以上使用可能ですが、このルールはファームジョブをしている人、特に女性には厳しすぎると感じました。
洗濯機の使用に1回AU$4かかるのも、不満点の1つでした。
ドニーブルックには、この他にもう1つワーキングホステルがあります。
90人ほどが住むことができるかなり大きな規模で、ハウスルールは厳しくなかったようですが、それゆえに毎日パーティーが行われていて、静かに眠れないという噂も。
めちゃくちゃ厳しくて窮屈だけど安眠は保証されるか、めちゃくちゃ緩くて楽だけど安眠は保証されないか、究極の二択です。
ファームジョブに必要な道具
ファームジョブには基本的に、長袖シャツ、長ズボン、靴、靴下、帽子、グローブ、日焼け止めが必要です。
靴は、スニーカーでもOKな場合や、安全靴でなければ危険な場合があります。配属されるポジションや仕事内容を、事前に確認しておきましょう。
その他に、ハエが多いときに使うフライネットや、UVカットのサングラス、飲み物を保冷できる水筒、お弁当箱、ColesやWoolworthsで売っている保冷バッグ、汗を拭くタオルがあれば完璧です。
暑がり安田
(シャツと靴下を蛍光カラーで揃えたおしゃれファーム女子安田)
また、自分で車を持っていなくても、同じファームの人の車で一緒に出退勤させてもらえるので問題ありません。
私の場合は、リンゴの接ぎ木のときはそのファームのスーパーバイザーが送迎してくれ、プラムのピッキングのときは同じホステルのメンバーの車に乗せてもらい、みんなで出退勤していました。
いずれも、ピックアップ代として1日AU$5×出勤日数を、送迎してくれる人に支払います。
仕事①リンゴの接ぎ木
ドニーブルックでは、3週間で2つの仕事を体験しました。
1つ目の仕事は、リンゴの接ぎ木(budding、grafting)です。
仕事内容自体は至ってシンプル。別の木の枝から切り出した芽を、リンゴの若い木に埋め込み、テープで止めます。
(1ロウ約500本×80ロウあるらしい広大なリンゴファーム)
1日のスケジュールはこんな感じ。
- 5:30〜9:30、作業
- 9:30〜9:45、休憩(スモークタイム)
- 9:45〜12:30、作業
- 12:30〜13:00、休憩(ランチタイム)
- 13:00〜14:00、作業
お給料は、$26.73の時給制。1週間に一度、口座振込で支給されます。
全5日で38時間労働(1日6~8時間)、手取りはAU$681.9(約62,734円)でした。
働いた時期は2月初旬。接ぎ木の作業自体を完了するまでに、最終的には3週間ほどかかったそうですが、私は1週間でリタイアしました。
1日中しゃがみ込むか中腰の状態なので、足腰に負担がかなりかかります。初日からすでに嫌な予感はしてたんですが、3日目でもう筋肉痛がひどく、これをあと2週間続けることは困難だと判断。
しかし、このときこのファームの仕事は他に無かったので、別のポジションへの移動は不可能な状態でした。
そこで、ペアで仕事をしていた女の子と一緒にホステルのオーナーに相談すると、別のファームの仕事に行かせてくれることに。
このように、複数のファームとコネクションがあるワーキングホステルでは、いざというときにファームごと仕事を変えられるので心強いです。
仕事②プラムのピッキング
1つ目のリンゴの接ぎ木を1週間でリタイアし、次に行ったのはプラム(plum)のピッキング(picking)。プラムとは、日本のスモモのことです。
背の高い木になっているプラムを、手でひたすらピッキングします。
(プラムの木とトラクター)
低い位置になっている実を取るときにしゃがむ込むことはありますが、筋肉痛になるほどではありません。
体の前にカゴを背負って作業するので、足腰よりは首や肩への負担の方が大きいです。
(お腹側に持つカゴ)
とはいえ、身長よりも高い位置になっているプラムを取るときは機械に乗り、カゴも置いた状態で作業するので、その首と肩の凝りすらありませんでした。
(高い位置のプラムを取るときに使用する機械)
果物大好き安田
ただ、日中は気温が30℃を超えるので、1回目の休憩以降の作業時は暑さとの戦いです。風がある日は楽ですが、それでも水分補給は欠かせません。
とはいえ、背の高いプラムの木のおかげで、常にどこかに陰があるのは救いでした。
暑がり安田
こちらが、プラムピッキングの1日のスケジュール。
- 6:00〜10:00、作業
- 10:00〜10:20、休憩(スモークタイム)
- 10:20〜12:35、作業
- 12:35〜13:00、休憩(ランチタイム)
- 13:00〜14:30、作業
私が働いたのは月曜から金曜までの週5日間でしたが、ハイシーズンだったのか、希望者は土日も働くこと可能でした。
お給料は、AU$27の時給制。こちらも1週間に一度、口座振込で支給されます。
全9日で72時間労働(1日8時間)、手取りはAU$1,652(約151,984円)でした。
ドニーブルックのファームジョブの感想
以上、ドニーブルックでの生活とファームジョブについてお伝えしました!
ファームジョブ3種類体験後安田
前回のパンプキンのソーティングと今回のリンゴの接ぎ木の作業は、違う形ではありますが、キツさだけなら同じくらいだと感じました。
反対に、プラムのピッキングは身体的負担が少なく、ただ暑さに耐えるだけなのでかなり楽!この3つの業種の中なら間違いなくこれが一番おすすめです。
同時期、リンゴの接ぎ木とプラムのピッキング以外には、トマトのピッキングや、ファクトリーでの野菜や果物のパッキングの仕事がありました。
どのファームやファクトリーのどのポジションに行くのかは、そのときの空き状況次第です。
私がこれまで滞在したオーストラリアの都市の中で、一番小さな街だったドニーブルック。
最初はかなりビビっていましたが、IGAのおかげで生活はきちんと成り立つし、娯楽施設も少ないとはいえ、公園で遊んだりBBQをしたり飲みに行ったりと、わりとしっかり楽しむことができました。
なにより、ドニーブルックでの一番の収穫は、このあと一緒に旅をしてみたいと思う人物と出会えたこと!そういう意味では、ドニーブルックに来てよかったなと心から思います。
この記事が、これからドニーブルックに来る方の役に立てれば幸いです。
ファーム生活2週間目、plumピッキングのスケジュール。
5時前起床、5時半出発、6時作業開始、14時半作業終了。
日が出てきたら暑くなるけど、風が冷たい&木陰ができるのが救い。
QLDのAyrのパンプキンのときは風は冷たくないわ木陰も無いわで、凍らせた水も一瞬で溶けてたつらかった😇 pic.twitter.com/ZkCkt1CY1N— 安田ケリー😈Donnybrook🇦🇺 (@kry_ysd) February 18, 2023
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